2013年5月24日、ペンタックスリコーはコンパクトデジタルカメラ「GR」をリリースします。それに先立ち、さる5月11日、東京都港区海岸にあるTABLOIDにて「GR 体感&トークライブ」が開催されました。この発売先行イベントに参加したので、イベントの感想と、GRに対する思いを述べます。
まず私自身はリコーのカメラは、初代GR Digital、またGXR A12 50mm, A12 28mm, P10を使ってきました。その立場でこのブログを書いていることをまずお伝えします。
今回の「GR 体感&トークライブ」についてですが、行って本当によかったと思います。ますますGRへの関心が高まりました。このときの模様は下記にレポートした次第です。詳細に記述したつもりですので、ぜひお読みください。
- オーケーマック | レポート「GR 体感&トークライブ」Part 1 新GRに触れてみた
- オーケーマック | レポート「GR 体感&トークライブ」Part 2 赤城耕一「GRの新しい世界」
- オーケーマック | レポート「GR 体感&トークライブ」Part 3 「GRサイドストーリー」
- オーケーマック | レポート「GR 体感&トークライブ」Part 4 内田ユキオ「僕がGRについて知っている2,3のことがら ~僕がGRを好きになった理由~」
- オーケーマック | レポート「GR 体感&トークライブ」Part 5 「GR 公開ワークショップ」
このイベントでは実際にGRに触れることができました。製品出荷前のβ版という扱いながら、だいたいの感触はつかめました。
GRに触れてみた感想
今回のGRの最大の売りはAPS-Cサイズのセンサーを搭載したということ。これまでの1/1.7型のセンサーから大幅に大きくなったのに、カメラの筐体はそれほど大きくはなっていません。男性である私の手には全く問題なく収まっていることを確認できました。
GRのデザインですが、かっこいいと思います。締まった黒のボディ。そして予約者特典の赤のリングもまた魅力です。GXRとは異なり、GRはレンズキャップが不要であることもいいですね。
GRのマクロは最短焦点距離が10cmということです。なのでこれまでのリコー機を使ってきた感覚とは異なります。短い試用の場では、「あれ、ピントがあわないな」ということがありました。これはもう慣れるしかないのでしょう。
AFについては十分速いという印象です。また電源スイッチのオン、オフもまた速いと思いました。(これについては公開ワークショップの場で鈴木光雄先生からも指摘がありました。)
赤城耕一「GRの新しい世界」の感想
カメラマン赤城耕一先生のトークライブ「GRの新しい世界」は面白かったです。赤城先生のお名前は存じておりましたが、ナマを拝見するのは初めて。どんな方なのかとワクワクしていましたが、赤城先生の軽妙でユーモアも交えたおしゃべりはとっても楽しかったです。
赤城先生のお話はどちらかというハードウェア寄り。今回の「GR 体感&トークライブ」に行くような層はすでにチェック済みの事項もありますが、プロのカメラマンの視点を通して、さまざまなカメラの魅力を教示いただきました。とくに実焦点距離が18.3mmであるというお話は強烈に心に残りました。
「GRサイドストーリー」の感想
つづいてはペンタックスリコーイメージングの社員の方からのお話です。すでに上記リンクに書いてある通りなのですが、一番記憶に残っているのはカタログです。このカタログは、リコーの社員がみずから練り上げたものだということ。スペシャルサイトにも掲載があるのですが、なかなか心揺さぶられる思いのする文章なのです。それを再確認したという次第です。
内田ユキオ「僕がGRについて知っている2,3のことがら」の感想
カメラマン内田ユキオ先生のトークライブ「僕がGRについて知っている2,3のことがら」も面白かったです。内田先生は赤城先生のハードウェアとは対称的に、ソフト面、写真とそれを取り巻くカルチャーを交えながらのお話を展開されました。
カメラはもちろんテクノロジーの固まりですからスペックも大事なのですが、スペック以上に大事なのはカメラを通して写真を楽しむ気持ち。その気もちを大いに高めてくれるGRの魅力5つの理由を、洒脱なトークで披露していただきました。
鈴木光雄「GR 公開ワークショップ」の感想
カメラマン鈴木光雄先生によるワークショップはめちゃくちゃ勉強になりました。GRでRAWで撮り、それをどのように仕上げていくのか。
撮影の意図を明確にする現像テクニック、エフェクトのかけかたをリアルタイムで見せていただきました。なるほどそういうことなのかと驚きました。
こういうテクは実際に目で見て、自分で手を動かしてみないとなかなか会得できないと思うのですが、今回ワークショップにできて本当によかったです。こんなおはなしが無料できけるとは・・・。
プロカメラマンの赤城耕一先生、内田ユキオ先生、鈴木光雄先生と三人の方々にお話を聞くことが出来、それぞれのお人柄もトークも楽しめました。さらにはリコー社員の方の裏話も伺えて、本当に充実した、満足できるイベントになったと感じています。雨の中、足を運んでよかったと思いました。
***
新生GRは5月24日に発売されます。私はGRの発売が発表されてすぐに予約をしました。とりあえず予約しておこうと・・・。でもこのときはスペックのことしかわかりませんでした。
そして今回のイベントでやっと実機を触ることが出来ました。ベータ扱いのものではありますが、だいたいの感触がつかめました。また同じくベータの扱いではあるとは思いますが、そちらの作例も見ることが出来ました。
今回のイベントを通じて、リコーのGRにかける並々ならぬ思いを感じました。メーカーとして破格の扱いだと思います。
私自身は、まだまだ写真の腕もへたくそであり、GRを使いこなすことが出来るだろうかという気持ちもあり予約を取り消ししたほうがいいのではとも思いました。またA12 28mmとも被るのではないかという思いもありました。
しかし、このイベントに参加したことでGRをぜひとも購入したいという気持ちになりました。GRで撮影スキル、撮影テクをみがき、新しい気持ちで写真に取り組みたいと思っています。
GRは発売日当日に入手できるかどうかはわかりませんが、入手したらぜひこのブログでもレポートしたいと考えております。^^