Appleが2014年10月24日に発売開始した「iPad Air 2」についてレビューします。
iPad Air 2 セルラー版 (128GB)を入手して早2ヶ月が経過しました。
iPad Air 2 セルラーモデルを発注完了したよ。ゴールド一択ッス!
トホホのiPad Air 2開封の儀〜iPad Air 2にはiPad Air Smart Caseが使えない
iPad Air 2のゴールドとiPhone 6・iPhone 6 Plusのゴールドとの統一感ハンパない (写真あり)
目次
結論:iPad Air 2は驚くべきパフォーマンスを有している
結論から申し上げます。iPad Air 2はシリーズ最高のiPadです。過去のiPadと比較して、大きく飛躍したタブレットデバイスであると断言できます。また私の知る範囲で、iPad Air 2に匹敵する性能を有するタブレット機種は他にありません。
「もっとも優れたiOS体験をもたらすデバイスがこのiPad Air 2である」と私は結論付けています。
iPad Air 2のメモリは2GB
iPad Air 2にはたくさんの最新テクノロジーが詰め込まれています。A8Xチップ・Touch ID・8メガピクセルのiSightカメラ・気圧計などさまざまな機能を有しています。
これらのなかで私が真っ先に取り上げたいのは、iPad Air 2のメモリです。iPad Air 2 には2GBのメモリが搭載されています。Appleはオフィシャルには言及していませんが、ベンチマークアプリがそれを明らかにしています。この2GBのメモリのおかげで、iPad Air 2ではとても快適にマルチタスクをこなすことができ、全般的な使用感が向上しています。メモリが非常に重要な役割を果たしています。
たとえばiPad Air 2ではSafariのリロード回数が減りました。これはユーザにとって非常に大きなメリットです。ウェブページのリロード回数が減ることで、データ通信やバッテリーの使用が減少します。
比較して申し訳ないのですが、iPhone 6 Plus はメモリが1GBしか搭載していないことが明らかになっています。これは残念なことです。iPad Air 2に比較してiPhone 6 Plus は Safariのリロード回数が多いなぁというのが偽らざる心境です。
なぜiPad Air 2と同様に、iPhone 6 Plus もメモリを2GBにしなかったのか、という思いがあります。
iPhone 6 Plus には、先端機能を搭載してアピールしたいという点と、「そう簡単には満足を与えないぞ」という、Appleのマーケティング上の理由が混在しているような気がします。
しかしiPad Air 2はメモリを2GB積んで、極上のiOS体験をユーザーにもたらしていることに成功しております。これは注目すべきことです。
iPad Air 2の見やすいディスプレイ
さてiPad Air 2 の特徴の一つは、見やすいディスプレイ性能です。iPad Air 2はフルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティングを採用しております。
このことはウェブなどのスペックシートをみていてもいまひとつピンと来づらい部分です。
しかし、iPad Air 2のディスプレイはすごいです。ディスプレイと手前のガラスの差が感じられず、より鮮明に画面を見ることができます。先代のモデルよりも視認性が向上していることは明らかです。
アプリを操作するとき一体感があり、地味ながら優れた機能だと感じました。このあたりにAppleの得意とする「おもてなし感」が現れています。
iPadの充実したアプリケーション群
またiPad には優れたアプリが沢山あります。たくさんあるので取り上げきれないのですが、私がまず指摘したいのはMicrosoftのiPad版「オフィス」です。Windows版、Mac版ほどの性能がない点については留意が必要ですが、ビューアやちょっとした操作をするならば、iPad版オフィスでなんら問題ありません。このことは、iPhone版オフィスについても言えることです。iPhone 6 Plusで使うMicrosoftのオフィスは快適です。
またiPhoneのアプリはユニバーサル対応しているものが多いので、iPadでもそのまま使えるのは大きなメリットです。App Storeが2008年7月にオープンしていらい6年が経過しました。私たちユーザは相当なモバイルアプリ資産を持っていると言えましょう。これらをそのままiPadで活用できるのはデカいです。これがあるため Android に移行しづらいというのもあります。
上で述べたメモリ2GBはとくにオフィス系・音楽系・画像編集系のアプリにおいて、大きな恩恵をユーザにもたらしています。
iPad Air 2の欠点
上記で iPad Air 2の優れたポイントを述べてきました。ではネガティブなポイントはあるでしょうか。iPad Airは薄いため、スピーカーを使うと共振する場合があります。これは先代のiPad Airにはなかった現象でした。iPad Air 2は薄さ6.1ミリです。この薄さとトレードオフで、共振してしまうのでしょう。これは欠点です。
結論:iPad Air 2はAppleの自信作
2007年にiPhoneが登場し、同時にに iPhone OS (いまでいうiOS)がリリースされました。また2010年にiPad が登場しました。それから7年、4年が経過しました。
変化激しいデジタルデバイスの世界で、iPhone と iPad の置かれている立場は大きく異なります。スマートフォンとタブレットは似たようなOSを持っていますが、商品性格は大いに異なります。
いま iPad を含むタブレット市場は転換点を迎えているのかもしれません。
リサーチ会社IDC Japanは、「7~9月の国内タブレット端末(eReaderを除く)の出荷台数は前年同期比3.0%減の162万台。四半期ベースでマイナス成長を記録したのは、2010年の調査開始以来初」と報告しています。
7~9月のタブレット出荷台数、初のマイナス成長–個人向けでAndroidが大幅減 – ZDNet Japan
とくにAndroid市場が伸び悩んでいるそうです。ただ、この流れはiOSデバイスにも及ぶでしょう。Apple自身も意識しているはずです。
そうしたタブレット市場の鈍化・マイナス成長を打開するできるタブレットは、Appleの「iPad Air 2」において他にないと私は考えています。
Apple自身がいうように、iPad Air 2は文字通り「パワフルな」製品に仕上がっています。2GBのメモリ、最新の3コア A8Xチップ、フルラミネーションディスプレイ、Touch IDなどなど、Appleが出し惜しみすることなく、今ある性能をふんだんに使ったモバイルデバイスがiPad Air 2であると私は評価しています。
この2015年のタブレット市場において大きな存在感を示すのに成功したのがこのiPad Air 2であるいうのが2ヶ月利用した私の感想です。iPad Air 2は購入して満足度が大きい商品です。