現在発売中の iPhone 5s及び iPhone 5c は、日本国内ではソフトバンクモバイル・KDDI・NTTドコモが取り扱っています。なかでも KDDI の iPhone 5s/5c は、ほかの2社に比べて通信速度が速いといわれています。これはKDDIがプラチナバンド 800MHz 帯を提供しており、人口カバー率 97% を誇っているからです。iPhone 5s/5cは800MHz 帯に対応しています。
では、iPhone 5s/5c は iPhone 5 とどれだけ通信速度に差があるのか。じっさいに自分で計測してみました。
目次
通信速度テストの前提条件
今回用意したのは、昨日購入した au 版のiPhone 5c、また昨年購入した au 版 iPhone 5、そして参考用として Verizon 版 iPad mini です。(iPad mini はSIMフリーで、au の nano sim が使えます。)
計測地は 2箇所です。計測地A: 私のオフィス (東京都中央区) で見通しの良いところ (電波の入りが良い)と、計測地B: 私のオフィスの自席(入りが悪いところ)です。
それぞれアプリ Speedtest を用いて、それぞれの場所で3回計測しました。
通信速度テストの結果は・・・
結果は次の通りです。
計測地A: オフィスの見通しの良いところ (電波の入りが良い)
ダウンロード | iPhone 5c | iPhone 5 | iPad mini |
1回目 | 28.74 | 4.48 | 3.04 |
2回目 | 29.10 | 4.41 | 3.37 |
3回目 | 28.65 | 4.91 | 3.70 |
平均 | 28.83 | 4.60 | 3.37 |
アップロード | iPhone 5c | iPhone 5 | iPad mini |
1回目 | 6.16 | 2.58 | 1.55 |
2回目 | 6.03 | 2.82 | 1.59 |
3回目 | 5.86 | 2.97 | 1.67 |
平均 | 6.02 | 2.79 | 1.60 |
PING | iPhone 5c | iPhone 5 | iPad mini |
1回目 | 40 | 37 | 92 |
2回目 | 39 | 40 | 66 |
3回目 | 31 | 33 | 68 |
平均 | 37 | 37 | 75 |
計測地B: オフィスの自席(電波の入りが悪い)
ダウンロード | iPhone 5c | iPhone 5 | iPad mini |
1回目 | 6.06 | 0.85 | 2.82 |
2回目 | 9.79 | 0.79 | 3.18 |
3回目 | 9.57 | 0.62 | 2.91 |
平均 | 8.47 | 0.75 | 2.97 |
アップロード | iPhone 5c | iPhone 5 | iPad mini |
1回目 | 6.12 | 0.40 | 1.82 |
2回目 | 5.21 | 0.60 | 2.21 |
3回目 | 5.92 | 0.46 | 1.91 |
平均 | 5.75 | 0.49 | 1.98 |
PING | iPhone 5c | iPhone 5 | iPad mini |
1回目 | 40 | 37 | 71 |
2回目 | 40 | 40 | 72 |
3回目 | 32 | 33 | 49 |
37 | 37 | 64 |
(単位はMbpsです。)
au 版iPhone 5c の圧倒的な速さ!
結果はiPhone 5cの圧勝です。驚異的な速度と言ってもいいです。
計測地A: 電波の入りの良いところでは、iPhone 5c はダウンロードの速度が平均28.83Mbpsをたたき出しています。いっぽう iPhone 5 はダウンロードの速度が平均4.6Mbps、iPad mini は平均3.37Mbpsです。iPhone 5c はざっと6倍から8倍速いという結果になりました。体感でもビシバシ感じます。
いっぽう、計測地B: 私の自席はビルの真ん中らへんに位置し、あまり電波が入りません。悪条件でもiPhone 5c はダウンロードの速度が平均8.47Mbpsであるのに対し、iPhone 5 はなんとLTEが入らず、3Gがやっとこさつながって、ダウンロードの速度が平均0.75Mbps、iPad mini は2.97Mbpsです。いやはや、私の席ではiPhone 5はお話しになりません。席替えを申し出なくてはならないレベルです・・・!
さて下の画像は 計測地A: 電波の入りの良いところに置ける、iPhone 5c のテストの一例です。非常に安定してパケットが流れていることがわかります。
テストを終えて〜所感〜
いままで、au の Android 機をお使いの方が「800MHz帯は快適だ」というのを聞かされてきたのですが、今回のテストを実際に自分で行ってみて、そのあまりの違いに驚かされています。プラチナバンドたるゆえんを思い知りました。
今回au版 iPhone 5c でテストしましたが、800MHz帯に対応している au版 iPhone 5s でも同じ結果が得られることでしょう。
お金のことをいえば、au のiPhone 5s/5c でも iPhone 5 でも、LTEフラット料金は定額5985円/月です。どちらのiPhone ユーザも等しくLTEフラット料金を支払っているのに、端末が800MHz帯に対応しているか否かでここまで通信速度が違うことについて、私は割り切れなさを感じてしまうというのが偽らざる心境です。
私個人としては、au版 iPhone 5 ユーザの方はauが配っているクーポン、下取りを利用して iPhone 5s/5c に乗り換えるか、157に電話してLTE契約を解除して、電話専用の iPhone として使用した方が幸せになれるのではないか、と考えます。毎月5985円支払うならば 800MHz 対応機種でないともったいない気がします。
私は iPhone 5 を2台使っており、1台は iPhone 5c に機種変更しました。もう一台の方をどうしようか、いま悩んでいます。当Blogの読者様はいかがお考えでしょうか。。。
(上記テストで用いた結果のスクリーンショットは下記の通りです)
iPhone 5c
iPhone 5
iPad mini
→ Apple公式サイトのSIMフリーiPhone 5sはこちら。SIMフリーiPhone 5cはこちら。SIMフリーiPad mini Retinaディスプレイはこちら