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リコー三浦善司社長インタビュー「意地でもカメラはやめない」

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リコー三浦善司社長インタビュー「意地でもカメラはやめない」

日経ビジネス2014年9月8日号にリコーの三浦善司社長のインタビューが掲載されていました。

編集長インタビュー「リコー社長 三浦善司 目標必達の体質に変える」

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必達とは、サラリーマンの私にとっては、なかなか耳の痛いお言葉です。(冷や汗)

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三浦社長は1950年生まれの64歳。2013年4月よりリコー代表取締役社長執行役員としてご活躍されています。

この4ページのインタビューでは、三浦社長は主力の複写機ビジネスほか、リストラなどの構造改革、人員削減などについて触れています。その中で一部分カメラについて触れている箇所があるので、抜粋します。


 

問 デジタルカメラ事業はどうでしょうか。手軽に写真を撮影できるスマートフォン(スマホ)の普及などで、市場全体が低迷しています。

答 記者の方からの質問でよく「なんでデジカメなんかやっているの」と聞かれます(笑)。でも、どのカメラもリコーと傘下の「ペンタックス」の光学技術を存分に生かした製品です。リコーの前社名は理研化学工業ですし。もう意地ですね。意地でもカメラはやめません。今もなんとか損しないレベルに持ってきています。悔しいことに、シェアのグラフなんか見ても名前すら出てこないけれど、これからも頑張っていきますよ。

もちろん単純にハードだけを数万円で売っていたって儲かりません。ハードを使った新しいビジネスができないかと色々と考えています。

例えば昨年発売した360度撮影ができる全天球デジタルカメラ「シータ」。死角のない360度撮影ができる点を生かして、お年寄りやペットの見守り用途などのセキュリティーサービスで活用していきたいと思います。これからは複合機もカメラも単体だけでは売れません。ハードに新しい付加価値をプラスして提案していくつもりです。


長いインタビューの記事の中で、カメラ事業にかんするところのみを抜粋しました。

まず三浦社長の「意地でもカメラはやめません」ということばに力強さを感じました。社長もおっしゃる通り、リコーのシェアは本当に小さいです。パイチャートの上では、存在感がないに等しいといってもいいほどです。

しかし、そんなシェアとはまったく関係なしに、リコーのカメラは非常に素晴らしいのです。私はとくに「GR」と「GXR」のファンです。

GRとGXRは手のひらサイズのカメラから、デジイチクラス以上の写真が撮れます。操作性は抜群。カメラを使う人間のことを良く考えたインターフェイスを備えた、優れたカメラなのです。

三浦社長はインタビューのなかで「シータ」を取り上げ、GRは取り上げませんでした。私はこのことをとても残念に思います。たしかに「シータ」のほうが可能性はひろがる用途があるのでしょうね。ただ、私自身はMacユーザなので、Flashを使う「シータ」はあまり好きになれないのです。

リコーの社長インタビューといえば、近藤史朗前社長(現在は会長執行役員)のGXRについての発言が物議をかもしました。

GXRについては、「今日は答えを持っていないので、勘弁して欲しい」と明言しなかった。

HOYAとリコー、ペンタックスブランドの譲渡について会見 – デジカメWatch

今から振り返ると、おそらくこの2011年7月の時点で、GXR縮小の方針は決まっていたものと思われます。私たちGXRファンは近藤さんのこの物言いに大いにがっかりさせられました。

しかしこの近藤発言に比べると、先の三浦社長の「意地でもやめない」発言はリコーファンを多いに勇気づけるものがあります。

三浦社長がいらっしゃるかぎり、リコーのカメラ事業は安泰なのかな・・・・。ぜひ早く「GR 50mm」を出していただきたいのですが・・・。笑

2014年10月8日
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