Mac を自宅からインターネットに接続するとき、Ethernet ケーブルを介した有線インターネットアクセスか、 Wi-Fi (ワイヤレス) インターネットアクセスが一般的です。
最近ではノート型 Mac である、MacBook Airも MacBook Pro RetinaもEthernet ケーブルの差し込み口を排しており、Wi-Fi が主流であるかのように思えます。
これはApple Thunderbolt – ギガビットEthernetアダプタ。MacBook Pro Retinaで有線でネットにつなぐためにはこれが必要。
そこで有線が速いか、Wi-Fiが速いか、実際に私の自宅の環境で計測してみました。
テストの前提
- 使用機種:MacBook Pro Retina 15インチ (Mid 2012)
- インターネット接続サービス:フレッツ光ネクスト
- 有線接続:Thunderbolt ギガビットEthernet アダプタ。
- Wi-Fi接続:Time Capsule (2009年モデル)、802 11n
- テストに用いたサイト:BNRスピードテスト 画像読込み版(iPad iPhone などのFlash非対応版)
上記のサイトで有線接続、Wi-Fi接続でそれぞれ計5回テストしてみました。なおテストを各回の開始前にキャッシュをクリアして行っております。
テスト結果
テストの結果は下記の通りです。
Wi-Fi | 最高 (MBPs) | 平均 (MBPs) | 転送時間 (秒) |
1回目 | 36.84 | 25.56 | 5.531 |
2回目 | 37.70 | 26.44 | 5.438 |
3回目 | 39.00 | 28.72 | 5.465 |
4回目 | 38.17 | 28.65 | 4.964 |
5回目 | 39.29 | 27.07 | 5.297 |
38.20 | 27.29 | 5.339 | |
有線 | |||
1回目 | 62.18 | 38.78 | 5.785 |
2回目 | 54.03 | 38.78 | 4.304 |
3回目 | 55.67 | 38.56 | 4.330 |
4回目 | 56.30 | 34.00 | 4.687 |
5回目 | 66.83 | 35.51 | 5.292 |
59.00 | 37.13 | 4.8796 |
※太字は平均を表す。
結論:有線が圧倒的に速い。最高速度での平均は1.54倍。転送時間は8%短縮された。
とりわけ転送速度が最高速度であるサーバーでは、有線を選ぶ効果はかなり大きいと言えます。
iPhone や iPad がWi-Fiでつながるいま、パソコンもまたWi-Fiを選ぶのがスタンダードであるように思われます。Apple 自身 TimeCapsuleやらAirMac ExpressやらAirMac Extremeを販売しております。
けれど、私は有線を使える環境であるならばできるだけ有線を選んだ方がよいと考えています。
住環境の都合上、各部屋に有線LANのくちを巡らせるというのはなかなか難しいですが、可能であるならば有線の方がより速い速度を楽しむことができます。
また、一部の新しいMacには802.11acが搭載されています。こちらの速度もテストしてみたいです。
(テスト結果のスクリーンショット)