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Mac用のモバイルモニターが気になるわけ
私はこれまで iMac 27インチを使っていました。これは Intel 時代の優れたMacデスクトップコンピュータでした。
現在では、Appleシリコンを搭載し、iMac 24インチとしてリニューアルされております。27インチから24インチにちょっとスケールダウンしております。
MacのCPUが Intel から Apple シリコンへと変わったのを機に、私は iMac 27インチから MacBook Air 13インチに変えました
家でiMac 27インチを使うことにちょっと縛られていた感じがあったので、MacBook Air 13インチをバックパックに入れて持ち出すスタイルに変えてみたいという衝動に駆られたのです。デスクトップからノートに思い切って変えてみました。
MacBook Air 13インチの画面サイズを考えると、外付けのディスプレーが必要となるのは、自明です。Appleのディスプレイはとても高価(しかし、とても高品質)ですので、予算が出ません。
「SideCar」もいいけど、安価な機器が欲しい
MacBook Air 13インチのサブディスプレイとして、私は iPad Pro 12.9インチを利用していました。「SideCar」機能の活用です。
「SideCar」機能とは、同一のネットワーク内にある同一のApple IDでログインしているデバイスを拡張ディスプレイとして利用する機能です。
ここ数年以内にリリースされた Mac であれば、「SideCar」機能が利用できます。
MacBook Air 13インチと iPad Pro 12.9インチの組み合わせは大変良いです。iPad Pro 12.9インチは品質の高いディスプレイであり、相性は抜群です。
ただ、iPad Pro 12.9インチをサブディスプレイとしてだけ使うのは大変もったいないことです。というのも、iPad Pro 12.9インチは大変お高いのです。シリーズ最新のiPad Pro 13インチは22万円からです。
中古に目を移しても、私が先日購入した、4年落ちの iPad Pro 12.9インチ (2020、256GB, セルラー)は10万円ちょっとと、かなりお高いです。ちょっとした外部ディスプレイのために10万円は難しい。
「もう少し低価格なモバイルディスプレイが欲しいなぁ・・・」
そういう思いがずっと心にあった私はモバイルモニターを探していたのです。
私のMacBook Airには、13インチのディスプレイがついております。モバイルモニターを追加したいという最大の動機はSafariです。私はSafariを、モバイルディスプレイにずっと表示させたいという気持ちがあります。
動画サイトでもいいですし、SNSでも写真サイトでもいいですが、Safariをサブに常時表示させておくと置いておくと便利なのです。
また私はAdobeのLightroom Classicのサブスクを利用しています。これもサブモニターで扱いと思っておりました。写真を選んだり、処理したりするのに、2画面あるとすこぶる便利なのです。
JAPANNEXT の13.3インチモバイルモニター「JN-MD-IPS133FHDR-T」を試す
今回、縁あってJAPANNEXT の13.3インチモバイルモニター「JN-MD-IPS133FHDR-T」を試用する機会をいただきました。
私はこのモバイルモニター「JN-MD-IPS133FHDR-T」を7月半ばからおよそ1ヶ月、じっくりとを触らせていただくことができました。
そこで、感じたことをこの記事に纏めます。
モバイルモニター「JN-MD-IPS133FHDR-T」のインプレッション
まず最初にモバイルモニター「JN-MD-IPS133FHDR-T」の主要スペックを纏めますね。
モバイルモニター「JN-MD-IPS133FHDR-T」主要スペック
画面サイズ: 13.3インチ
解像度: フルHD (1920×1080)
パネル技術: IPS
リフレッシュレート: 60Hz
輝度: 250cd/㎡
コントラスト比: 800:1
視野角: H:170ºV:170º
重量: 0.6kg
このモニターはIPSパネルを採用しており、広い視野角と高い色再現性を提供します。フルHD解像度で、仕事やエンタメの用途にも対応できる高画質な表示が特徴です。
今回私は、大きすぎないディスプレイを選びたいと思いました。外部ディスプレイとしてなら、サイズはいくつもあります。小さいものから大きいものまで、ごまんとあります。
ただ、最も重要だなと思ったのが「身の回りにおいて邪魔にならないこと」という観点です。
私にとって今回のサブディスプレイは、常時設置することが目的ではありませんでした。必要な時にさっと出せる取り回しの良さを重視しました。
MacBook Airと一緒にバックパックに入れて持ち出せる軽快性。そのようなポイントを重視したのです。
また、値段も重要です。前述の通り、Safariでの閲覧がメインです。別に高機能・高性能にこだわっているわけではありません。
試用なので、お金を出したわけではないのですが、仮に自分が対価を支払うときにこれぐらいなら許容できるであろうという価格帯の商品をレビューしたいと思ったのです。具体的には2万円前後です。
モバイルモニター「JN-MD-IPS133FHDR-T」は、Amazonでランキング上位に来ている人気商品です。多くの人が手に取っている商品を私自身も触りたいと思いました
モバイルモニター「JN-MD-IPS133FHDR-T」の商品内容
こちらが商品内容です。
まず最初に筐体です。ベゼルの品質については、有名メーカー(例えばDellやLenovo)のディスプレイと同等と感じました。価格相応です。
私自身、モバイルモニターは初めて触ったのですが、軽くて薄いです。具体的には700g程度。この重さであれば、仮に相当な覚悟がなくても、外部に持ち出すことができるであろうと思いました。実際、ケーブルと共に何度か持ち出しましたが、全く問題ありませんでした。
本製品の色味についてですが、MacBook Airと同等とは言い難いです。もう少し色の深みが欲しいなと思うところです。あくまでサブ利用です。
発色については、特に問題なく、普通だと感じました。
視野角については、本製品はIPSであり、特に問題ないと感じました。まぁ一人で使うものですので、そこまで気にすることではないかもしれませんが。
また画面解像度では、1920×1080がデフォルトです。13インチでこれがデフォルトですので、少々小さく表示されます。
解像度はMacOS側で変更することができますが、その場合は大味な表示となってしまいます。画像や動画であれば問題ないでしょうが、テキストベースにはあまり向きません。
入力端子はどうか
入力端子については、USB-C2つと mini HDMI 1つです。製品の右側に3つまとまって配置されている設計です。
USB-C が2つということで、中には筐体の右側と左側を想像される方もいらっしゃるかもしれせんが、まとまっていることについて心に留めておく必要があります。
MacBook Airを利用するという観点では、USB-Cケーブルを1本繋ぐと、そのまま利用できます。USB給電されるというわけです。この辺りは試用前に予想していた通り。
また、Macから繋いだUSB-CケーブルをUSB端子に繋げながら、もう一つのUSB-C端子を充電に使うこともできます。このような繋ぎ方であればMacのバッテリーを抑えることができます。外部電源に接続すれば、モバイルディスプレイをより明るく画面を表示させることもできます。
mini HDMI については、HDMIを搭載したMacなどでの利用が考えられますね。充電はUSB-Cで行うことになります。
私が利用している古い MacBook Proで、HDMIから mini HDMI へ問題なく出力することができました。
スタンドカバー、VESA、付属品、スピーカー
スタンドカバーがついております。ただ、これはあまり安定性が良くありません。また角度も自由度が低いです。
使用していて、グラグラすることが難度なくありました。 外出先での利用としては問題ないし、大きな不満とはならないと思いますが、自宅ではスタンド は別途用意したほうがより快適だろうと思います。
製品の背面には、VESAの4つのネジ穴が用意されています。
スタンドや壁掛け金具に固定するため私自身はVESA対応機器を持っていないので、試すことができませんでした。軽快さが売りのモバイルモニターですので、必要性を私自身は感じることができませんでした。VESA対応も何か売りになるのかもしれません。
この製品の付属品について、述べます。本製品には4本のケーブルとUSB充電機器が付属します。思った以上に付属品がついてきて驚きました。これだけあれば、購入者は電器屋に走ることなく、すぐに利用することができると思いました。
本製品にはスピーカーを内蔵しています。ただ、これは本当におまけ機能です。音楽を聴くという目的には全くありません。基本的に、Macから直接EarPodsで聴く、あるいはAirPods、HomePod mini で聴くというのがいいと思います。
タッチ機能は面白いが実用性に欠ける
面白いのが、このモバイルモニターはタッチパネル対応であること。Macをタッチ操作できます。具体的には、クリック操作を指でタッチすることが実現できます。
ただし、これはMacにおいては、単なる遊びの域を出ません。ドラッグはできませんし、iPadのようなタッチ操作はできません。
本製品の問題ではなく、これはそもそも Mac がタッチ操作に対応していないという問題です。やはりタッチ操作というと、iPad あるいは iPhone ということになるのでしょう。
メーカー公式サイトによると、タッチ機能はWindowsのみで使用可能とのこと。Windows だとうまくいくのでしょうかね。
まとめ
以上、JAPANNEXTの「JN-MD-IPS133FHDR-T」についてお伝えしました。
このモバイルモニターは、13.3インチというサイズながら、スリムで軽量なポータブルモニターで、取り回しがいいです。IPSパネルによる表示、USB-C 2つと、mini HDMI による複数の接続ポートが魅力です。
特に出先でのサブディスプレイとしてや、複数のデバイスと接続して使いたい方にはおすすめです。
モバイルモニターは、多くのメーカーからたくさん製品が出ておりますが、このJN-MD-IPS133FHDR-Tは検討に値する製品だと言えます。