Appleが2014年10月16日、スペシャルイベントを行いました。メディアに向けて発送された、イベントへの招待状にはこう書かれていました。
It’s been way too long.(あまりにも長い間お待たせしました)
思わせぶりなこの文言は様々な憶測を呼びました。いったいこれは何を指すのか。
iPadではないことは明らかです。iPadは毎年のように定期的にアップデートされてものとtoo long というのは不適当です。
またiPhoneでもありません。9月にアップデートされたばかりだからです。
ではMacかということになります。そうです、先のスペシャルイベントで明らかになったのは、iMac 5K Retinaディスプレイモデルでした。
Appleのワールドワイドプロダクトマーケティングを担当する上級副社長フィル・シラー氏はこのイベントの壇上で「今年がMac 30周年である」で述べました。
ちょうど30年前、スティーブ・ジョブズ氏が初代Macintoshを発表しました。
その記念すべき年にApple がiMac 5K Retinaディスプレイモデルというとんでもないマシンを発表しました。
先日2014年11月3日、私はiMac 5K RetinaディスプレイモデルをApple Store表参道でゲットしました。
以来このマシンにずっと触っておりますが、このディスプレイ性能に驚かされています。
Safariやメール、カレンダーといったOS X Yosemiteのアプリはもちろん、iMovie, Garageband, Apertureが27インチのRetinaディスプレイでいかに操作しやすいことか。
世の中にはパソコンがたくさんあります。Windowsであれ、Linux であれ、Google Chrome OSであれ、たくさんのパソコンがあります。そんななかで、最高峰の一般消費者向けデスクトップパソコンはiMac 5K Retinaディスプレイモデルであると私は断言します。このパソコンに勝るものは、OS問わずまず見当たりません。
iMac 5K Retinaディスプレイモデルを触りながら、私はふと思いました。
「このパソコンを最も見たかったのは、スティーブ・ジョブズ氏だったのかもしれないな・・・」と。
下はMacチームの写真。私の好きな一枚です。みんな、若いな!
iMacは、Appleの救世主といっても過言ではありません。ボンダイブルーの美しい初代Macは一世を風靡しました。
このアイシリーズが「iPod」へとつながり、ひいてはiPhone, iPad の誕生へとつながりました。
世界で最も価値ある企業にAppleがなったのはiPhoneのおかげですが、その源流はこのiMacにあります。
いまから30年前、スティーブ・ジョブズ氏とその仲間たちがパーソナルコンピュータとして思い描いた夢が初代Macintoshとして結実したのでした。
それからAppleは激動のIT業界を文字通り生き抜いてきました。過去を振り返ると、変化著しいこの業界の中で生き残っている会社はほんの一握りです。巨大なIT企業はどんどん買収されていったりして、市場から消えて行きました。そのような例は枚挙にいとまがありません。
そのようななか、Appleは依然として独特の気を吐きつづけている会社だと私は考えています。
昨今、ポストPC時代、モバイルファースト時代と言われます。スマートフォンやタブレット、ウェアラブルデバイスが活躍する時代です。この言い方は、実際にそうなんだろうと私も思います。じじつ、調査会社ガートナーは、2013年における出荷台数は前年比10%減だと報じています。
そのような厳しい市場環境の中、AppleはデスクトップコンピュータのラインナップにiMac 5K Retinaディスプレイモデルという驚嘆すべきマシンを投入しました。OS問わず、このセグメントで、いまもっとも魅力を放っているマシンといってよいのではないでしょうか。
2010年に発売され、「ゲームチェンジャー(世界を一転させてしまうもの)」と評されたiPhone 4に始まったRetinaディスプレイの採用は、iPad, ノート型Macを経て、Appleの製品ラインナップで最後のカテゴリー Mac デスクトップに至りました。
私の勝手な想像ですが、iMac 5K Retinaディスプレイモデルを最も切望していたのはスティーブ・ジョブズ氏ではなかったでしょうか。
もしジョブズ氏が今も生きていたとしたら、ニヤッと笑って、iMac 5K Retinaディスプレイモデルを私たちMacファンの前に紹介したのではないか・・・・。
「どうだ! このiMac、すげえだろ?」
私はiMac 5K Retinaディスプレイモデルをそのように捉えています。
iMac 5K Retinaディスプレイモデルは発売されて間もないマシンですから、このブログをお読みの方で実物をご覧になっていらっしゃらない方も多いと思います。ぜひともApple Storeや家電量販店でじっくりと触ってみることをお勧めします。買う買わないは別です。
しかし、iLifeやプロアプリケーションが27インチのRetinaディスプレイの上で心地よく動く様にきっと魅了されることでしょう。印刷物のように細かく映る文字を見たらもう非Retinaには戻れないと思うことでしょう。私、オーケーマックのSohが保証します。