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Appleのデザインと「一貫目なんぼ」のデザイン

Appleのデザインと「一貫目なんぼ」のデザイン

Apple製品は面白い。使っていて心地よい。ワクワクする。これはなぜでしょうか?

理由はたくさんありましょうが、大きな理由の一つは「デザイン」です。Apple製品はどれもデザインが優れています。

Appleにはとんでもない人物がいます。名前をジョナサン・アイブ。インダストリアルデザイングループの上級副社長です。ジョナサンの生み出したプロダクトが全世界で使われているのをみれば、その功績をわざわざ言及する必要もないでしょう。昨年には大英帝国勲章が授与されました。

そんなすごい人物がAppleのプロダクトをデザインしている。Apple製品がずば抜けた存在感を示しているのは、ひとえにジョナサンとジョブズさんのおかげといってもいいぐらいです。

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さてデザインについて面白い記事を読みましたので、引用します。

本田さんから、「一貫目なんぼ(いくら)の仕事をするんじゃない。それでもデザイナーか!」と恐い目で。3代目「ホンダシビック」の企画にとりかかった頃のこと。「デザインとは何か」と常々考えてはいた。が、真剣に考えるようになったのは、恥ずかしいながらこの時からである。(略)

 じゃ、デザイナーはどんな「謀りごと」をするのだろうか。例えば200円の材料を加工し、何かの商品に仕立てて1000円で売ったとする。200円のものを1000円で売る訳だから「騙している」と言われても仕方がない。

が、それを買った人に喜んでもらえるなら、決して騙したとは言われまい。むしろ感謝されることであろう。200円と1000円の差額が「付加価値」になる。デザイナーは「一貫目なんぼ」でなく「付加価値」をつくる人。こう考えれば、世のため人のために大変良いことをする人だということになり、幾分かは気分も楽になる。
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これは本田技研の社友・岩倉信弥さんのエッセーの抜粋です。

本田宗一郎さんは、「一貫目なんぼの仕事をするな!」とデザイナーの岩倉さんを叱責します。「200円のものを1000円で売れるような仕事をデザイナーはしろ」というわけです。

本田さんのこの指摘は私はApple製品にも通じるものがあると思います。

Apple製品も他社の製品もじつはモノ自体はそれほど変わるわけではありません。

たとえばMac。第一にコンピュータの心臓であるCPUはインテルで一緒だし、メモリもSSDも一緒。ディスプレイも一緒。スペックだけみれば、他社のパソコンとほとんど同じです。

じゃあ、どこかの会社がスペックだけそろえたらMacができるか? できません。揃えるだけだったら、極端なはなしアキバに行けばだれでもできます。それこそ本田さんのいう一貫目なんぼの仕事です。

しかしAppleは同じスペックを揃えるにしても、様々な仕掛けをコンピュータに施しています。優れた外観だったり、使いやすいトラックパッドだったり、キーボードのバックライトだったり、ブートの仕組みが柔軟だったり、など枚挙にいとまがありません。

ハードウェア、ソフトウェア、クラウド、そしてiPhoneやiPadなどのモバイル機器の展開、ペリフェラルの充実。そんなグランドデザインがあるからこそ Mac は面白いのです。

本田さんのいう「一貫目なんぼ」は、私が言い換えるとしたら「足し算」です。積み上げ式の仕事です。スペックシートをじゃじゃーんと見せて「どうだ!」というのは「一貫目なんぼ」の世界に留まっているに過ぎません。

いっぽうApple製品がもつ優れたデザインは、いわば「掛け算」です。そこには地道な足し算では到達できないエレガントさとマジックがあります。もちろんスペックも大事ですよ。これは当然のことです。しかしそれを越えたデザインの面白さがあるから、私はApple製品に魅了されつづけているのです。

※なお上記で引用した岩倉信弥さんのエッセーは、上記のウェブサイトから読めるほか、App Store でも販売されています。アプリの名前は「かたちはこころ ―本田宗一郎直伝 モノづくり哲学― – TOSHO PRINTING CO., LTD.」です。

またアマゾンでも書籍が販売されています。

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