Appleが2016年9月16日、新しいiPhone である「iPhone 7」・「iPhone 7 Plus」を発売します。
このiPhone 7は、従来の色である「シルバー」・「ゴールド」・「ローズゴールド」に加えて、新色「ブラック」・「ジェットブラック」を伴って発売されます。iPhone 7はどの色も7000シリーズのアルミニウムで作られています。
目次
Appleのデザイナー、ジョナサン・アイブ氏が「ジェットブラック」について語ったこと
Apple の iPhone 7の紹介ビデオを見てもわかるように、「ブラック」・「ジェットブラック」がイチオシとして扱われています。両方ともアンテナ部分が目立ちません。
iPhone 7のブラックは通常のブラックです。あるいは「マットブラック」と呼んでも良いでしょう。従来のゴールドやシルバー、ローズゴールドと同じくマットな仕上がりです。
他方、iPhone 7 のジェットブラックは高光沢で深みが感じられます。
このiPhone 7のジェットブラックについて、Appleのデザイナー、ジョナサン・アイブ氏はiPhone 7紹介ビデオの中で、次のように述べています。
ジョナサン・アイブ「真に連続した一つの形を、より明確にするために 高光沢ブラックの仕上げを生み出せる まったく新しいプロセスも開発しました」
この新開発の製法のおかげで、iPhone 7のジェットブラックはとても美しいデザインとなっております。まるで高価なピアノのような仕上げです。
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「ジェットブラック」はiPhone 7の特別な色
新しいiPhone 7を買いたいと希望している消費者の多くが「ジェットブラック」に大きな関心を示しています。
ジェットブラックのデザインは、まるで iPhone 3Gのブラックモデルを想起させます。iPhone 3Gのブラックはテカテカしていて美しいデザインでしたね。
iPhone 7/iPhone 7 Plusは、ストレージが32GB・128GB・256GBがラインナップされております。
しかし、ジェットブラックに限っては、安価な32GBモデルが用意されていません。高価格帯の128GB・256GBモデルのみ利用可能です。
このことから、ジェットブラック仕上げの方がより製造コストがかかっていることが推測できます。ジェットブラックはiPhone 7に取って特別な色です。
ジェットブラックについて注意すべきこと
iPhone 7のジェットブラックについて注意すべきことがあります。このジェットブラックの高光沢仕上げは磨耗しやすいということです。
Appleはウェブサイトにすでに下記の通り掲示しており、ジェットブラックの購入希望者に対して注意を喚起しています。
「ジェットブラックのiPhone 7の高光沢仕上げは、精密な9段階の酸化皮膜処理と研磨加工によるものです。表面には酸化皮膜処理された他のApple製品と同等の硬度がありますが、使用とともに光沢に微細な摩耗が生じる場合があります。磨耗が気になる方は、iPhone用のケースを使って表面を保護することをおすすめします。」
Apple公式サイトより引用
iPhone用のケースの使用を Apple が勧めるとはあまり聞いたことがありません。
このような注意書きがあらかじめなされていることから、ジェットブラック仕上げの iPhone 7は傷つきやすいということが言えます。
またジェットブラック仕上げの iPhone 7は指紋が目立つようです。この記事を執筆するにあたり、YouTube でiPhone 7のハンズオン動画を幾つか見たところ、ジェットブラック仕上げの iPhone 7は指紋がかなり目立っていました。
もっとも会場はたくさんのカメラが入るようなところなので、より照明がある環境下であるから、指紋が目立っていたのかも知れません。
ちなみに、ブラックも指紋は若干目立っていました。ゴールドやローズゴールド、シルバーでは目立ちません。
ジェットブラックについて私の意見ー傷つきやすかった iPod 4Gを思い出す
「ジェットブラック仕上げなiPhone 7は傷がつきやすい」
このことは事実だと思います。わざわざメーカー側が磨耗しやすいからケースを着用せよと述べているのは理由があってのことです。
しかし、傷がつきやすいこと、磨耗しやすいことはそれほど重要だと私自身は思っていません。
美しいジェットブラックのiPhone 7を一旦手にしたならば、磨耗しやすいことなど一瞬で吹き飛んでしまうのが消費者の心理ではないか、と考えています。
ちょっと古い話で恐縮ですが、2004年に iPod 4G (第4世代、クリックホイール)を私が購入した時、iPodの背面が美しい鏡面仕上げでとても綺麗で感動したことを思い出します。
その頃、iPod の裏側は新潟県燕市の磨き屋さんたちが磨いていました。
「スティーブ・ジョブズ氏とジョナサン・アイブ氏のこだわりのiPodには、「磨き屋」の職人技術による鏡面仕上げがふさわしい。」
そのようなメッセージが込められていることに後から理解しました。
ただ、iPod 4Gは開封後10分も経たないうちに小さな傷が付いていることに気がつきました・・・。
「おいおい、もう傷がついたのかよ」
と思いましたが、そんなものだと私はすぐに受け入れました。
iPod 4Gを購入してから12年が経ちましたが、傷だらけになったiPod の事よりも美しい鏡面仕上げのことがずっと心に残っています。あの当時、もっとも美しいミュージックプレイヤーが iPod 4G だったと思います。
ジェットブラックなiPhone 7も、2年後、3年後になって振り返った時、「とても綺麗なジェットブラックの iPhone があったね」と振り返られるのではないでしょうか。
「ジェットブラック」をどうしても出荷したかった Apple の執念
私は「ジェットブラックをどうしても発売したい!」というAppleの執念を感じます。
美しい、光沢のある製法による光沢のある iPhone 7を消費者に届けたい、楽しんでほしい!というメーカーの意気込みが伝わってきます。
確かに、ジェットブラックは磨耗しやすいところもあるでしょう。私の予想ですが、どんなに丁寧に扱っていたとしても小傷が知らず知らずのうちについてしまうと思います。
モバイルデバイスである以上、これは宿命です。普通の人であれば普通に小傷がつくのは当然なのではないでしょうか。
小傷なんて気にせずジェットブラックを楽しむのが良いと私自身は考えます。
結論:ジェットブラックがいいか。それともブラックがいいか。
今多くの人が、iPhone 7の色、とりわけジェットブラックとブラックに大きな関心を寄せ、一体どちらを選んだらいいか思案しているのではないでしょうか。
結論!!
私の意見は、ジェットブラックもマットなブラックも両方かっこいい、というものです。この前提で、
iPhone を購入したままの状態でできるだけ保ちたいと考える人もいるでしょう。指紋や小傷は嫌だなと考える人もいるでしょう。そのような考えをするのは決しておかしいことではありません。そのような方は通常の「ブラック」を入手することをお勧めします。
一方、指紋がついたり小傷がついていくのを気にしない方は、Appleがプッシュしているジェットブラックを入手なさってください。ジェットブラックはおそらく最も美しいブラックを備えたスマートフォンです。仮に指紋がついていたり、多少の小傷があったとしても、素晴らしい感じを与えてくれるでしょう。
Appleの天才デザイナーが「高光沢ブラックの仕上げを生み出せる まったく新しいプロセスも開発した」と全世界に向けて発信しているるのです。せっかくiPhoneを買うなら、ぜひジェットブラックを楽しもうではありませんか!
ジェットブラックなiPhoneについては、Appleがケースの着用を勧めています。メーカーとしてはこの姿勢は正しいのでしょう。しかし、私だったら、むしろケースなしでジェットブラックを楽しみたいぐらいです。ケースをつけるのももったいない気がします。
なお初めからケースに入れて iPhone 7を楽しみたいかたは、ジェットブラックでもブラックでもどちらでも同じでしょう。たまにケースを外した時にじっくり見るぐらいですね。
iPhone 7 の選び方:ジェットブラックかブラックか
iPhone 7の仕上げ | |
iPhone を購入時のままでできるだけ保ちたい人 | 「ブラック」がオススメ |
iPhoneに指紋がついたり小傷がついていくのを気にしない方 | 「ジェットブラック」がオススメ |
iPhone をケースにいれて使う人 | 「ブラック」でも「ジェットブラック」でもどちらでもいい |