オーケーマック

【レビュー】富士フイルムのカメラ「X100F」が切り拓く新しい世界

当サイトの人気記事はコチラ
(この記事にはアフィリエイト広告および広告が含まれています。)
【レビュー】富士フイルムのカメラ「X100F」が切り拓く新しい世界

【2017年4月16日更新】

富士フイルムのコンパクトデジタルカメラ「X100F」を購入したので、レビューします。

X100Fは富士フイルムのプレミアムコンパクトデジタルカメラです。

初代の「X100」は2011年3月に発売され、人気を博しました。以来、X100S (第二世代、Secondの意)、X100T (第三世代、Thirdの意)と続いてきました。

X100シリーズはどの機種も高い評価を得てきたカメラです。

そして2017年2月23日に「X100F」がついに発売されました。シリーズ四世代目ということで、Fourthから「F」の字が採用されています。

今回、X100Fを購入しました。クラシックで美しいデザインはプレミアム感に溢れております。

シルバーモデルとブラックモデルが用意されています。私はシルバーを選びました。実にいい色のシルバーなのです。

本記事では、X100Fの魅力をレビューします。

プレミアムコンパクトデジタルカメラ「X100F」の6つの特徴

富士フイルムのコンパクトデジタルカメラ「X100F」には、大きく分けて6つの特徴があります。

特徴1: X100Fの優れたレンズ

X100Fを最も特徴付けるものの一つはレンズです。富士フイルムの優れたレンズが搭載されています。

X100シリーズは従来23mmの単焦点レンズを搭載してきました。APS-Cセンサーを採用していますので、35mm判換算では35mmの画角となるレンズです。

X100Fは、シリーズ同様実焦点距離23mmのレンズを採用しており、開放F2.0です。コンパクトデジタルカメラとしてはかなり明るいレンズに分類することができます。

下はX100Fで撮影した蘭の花。開放で撮るとX100Fらしいソフトな世界を映し出してくれる。

X100Fで撮影した蘭
X100Fで撮影した蘭

X100Fの優れた性能のレンズは、このカメラの大きな特徴となっています。

特徴2: ハイブリッドビューファインダー

また「ハイブリッドビューファインダー」もX100シリーズの大きな特徴の一つです。光学ファインダーと電子ビューファインダーの二つを簡単に切り替えることができます。

昨今のカメラというとスマートフォンが真っ先に挙げられます。光学ファインダーを覗いたことがないなどという人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、私はこの光学ファインダーを覗く撮影スタイルが好きです。X100Fであれば光学ファインダーも電子ビューファインダーも楽しむことができます。

情報がEVFにもOVFにも表示されるのはとても便利です。

特徴3: シリーズ最高峰の性能

特徴1と2はこれまでのX100シリーズにも見られたものです。

しかし、X100Fはさらに性能が良くなっています。レスポンスが良くサクサク動きます。これまでのX100・X100S・X100Tユーザの方も、ブラッシュアップされたX100Fに驚嘆することでしょう。

X100FではX-TransCMOS III を採用しています。画素数は2400万画素になり、画像処理エンジンはX-Processor Proになりました。

細かいことを言うと、前機種までと比べX100Fではマクロ撮影も簡単になりました。

例えばX100Tは最短撮影距離は50cmで、マクロモードで10cmでした。一方X100Fは、マクロモードに切り替える必要がなく最短撮影距離は10cmです。これは実に良い進化です。

またカスタマイズ性に優れており、自分だけの設定をX100Fで作り上げ好みをキッチリ反映させることができます。

特徴4: フォーカスレバーによる操作系が心地いい

X100Fを使っていて便利と感じるのは、AFポイントを移動させるのに使用するフォーカスレバーです。

このフォーカスレバーのおかげで操作性がアップしています。フォーカスエリアを素早く決めることができます。実にありがたいレバーです。

これまでのX100・X100S・X100Tと異なり、操作系がカメラ本体の右側に集約されたこと。かつてのように左手は使わなくても良くなりました。

コンパクトデジタルカメラユーザの方は、右手だけで完結する操作系にこだわる方が多いのではないでしょうか? X100Fはそんなユーザの期待に応えています。

特徴5: 多彩なフィルムシミュレーション

富士フイルムのカメラの特徴はJPEGへのこだわりです。富士フイルムらしい綺麗な色が出せます。

「PROVIA/スタンダード」「Velvia/ビビッド」など富士フイルムのフィルム名がつけられたモードが15用意されています。

特に話題になっているのが「ACROS」です。階調豊かななモノクロで撮影することができます。

この「ACROS」がX100Fを購入したい人の理由の一つにもなっています。

特徴6: 静音撮影

X100Fでは静かに撮影することができます。これは非常に重要なポイントです。わずかな音はするのですが、静かに撮影できます。

ネットで「X100Fのシャッター音が残念だ」という声が聞こえてきたのですが、それは全くの誤解です。

標準状態だと「ジッ」という音がしますが電子音にすぎません。家電量販店などで試す時、シャッター音をオフにすることを忘れないでください。そうするとこのカメラ本来の静音性を実感できることでしょう。

音をけたたましく鳴らさずに撮影できることは、私がずっとこだわっていたいポイントの一つです。

その点でX100Fは私の基準をクリアーしています。

「X100F」を購入した個人的な理由について

世の中にはたくさんのデジタルカメラがあります。

その中で「X100F」を私が選んだのは個人的な理由がいくつかあります。

選んだ理由 1: 持ち運びしやすい

まず1つ目の理由として、持ち運びしやすいことが挙げられます。

X100Fは、メーカー側はプレミアムコンパクトデジタルカメラと称しています。

このX100Fはコンパクトデジタルカメラというものの、世間に流通しているコンデジの中では大きい部類に入ります。

ただ、レンズ交換式カメラに比べると、レンズ固定式カメラである本機は持ち運びしやすいのです。

「めちゃくちゃ小さいとは言えないけれど、気軽に持ち出しやすいギリギリのサイズ感」というのがX100Fの魅力です。

持ち運びしやすいことは私にとって必須の条件です。

最近私は家族で旅行をする機会が増えました。昨年も6回ほど家族旅行に出かけました。そんな家族旅行にこのX100Fを持っていきたいと思ったのです。

選んだ理由 2: デジタルテレコンバーターで50mm、70mmになる

もうひとつの理由はデジタルテレコンバーターの存在です。

デジタルテレコンバーターのおかげで、 換算35mmの焦点距離が50mm、70mmnになります。実際に触ってみると拍子抜けするほど簡単に変更できます。めっちゃ使いやすいんですよ!

先ほど家族旅行にX100Fを持っていきたいと申し上げましたが、実際のところ換算35mmだとちょっと足りないなと思うときがあります。

そんなときデジタルテレコンバーターで「50mm」「70mm」を選択することで、表現の幅を広げることができます。デジタルテレコンの画質は結構良いですよ〜。

残念なことはデジタルテレコン撮影するとRAWで撮れなくなること。これは将来改善してほしいと願っています。

なおX100シリーズにはコンバージョンレンズがきっちりラインアップされております。

機動力自体は落ちてしまうかもしれません。

しかし、このようなコンバージョンレンズはX100Fの魅力を大きく引き出してくれます。

選んだ理由 3: 単純に、X100Fが好きになれそう

最後の理由は極めて個人的な理由に基づくものです。

それはX100Fが好きになれそうだということです。性能やルックス、質感も含めてX100Fは良いカメラで、購入したら楽しく撮影できそうだなーと直感しました。

その直感は正しかったです。入手して1ヶ月以上経ちましたが、写真撮影がますます楽しくなりました。ガンガン撮影しています。

X100Fはオールインワンで、これ1台で何でも撮れそう。もちろんモータースポーツや飛行機、鳥などは難しいでしょう。けれど、家族写真や風景写真なら全く問題ないですよ。

レンズ交換式のカメラも考えたのですが、大きくなりがちで家族持ちの私にとっては文字通り荷が重たいです。また、万年金欠の私にとって富士フイルムの優れてはいるけれど、高価なレンズをたくさん買う余裕はありません。自分の過去の購買行動を見てもレンズは全然増えていません。

そのため、単焦点コンパクトデジタルカメラであるX100Fに惹かれたのです。

また富士フイルムという会社に興味を持ったことも理由の一つです。

カメラ業界を見渡すと、最もシェアを獲得しているのはキヤノンとニコンです。ただ企業としての取り組みや勢いがあるのは、2017年の今ではソニーと富士フイルムだと私は感じています。市場に対して大きなインパクトを与える製品をリリースしているのがソニーと富士フイルムであると私は考えています。

富士フイルムはイメージング関連事業として、チェキやスマホでチェキなどのインスタントフォト事業は好調です。また、レンズ交換式カメラ「X-Pro2」、「X-T2」 、「GFX」など話題を呼ぶ商品を次々にマーケットに投入しています。

写真文化に対して熱心に取り組む富士フイルムの製品を所有してみたいという気持ちが以前からありました。

X100Fを購入したので、是非とも富士フイルムが主宰するギャラリーや写真教室、イベントに参加してみたいと考えています。

最後に:富士フイルムのカメラ「X100F」が切り拓く新しい世界

以上、富士フイルムのプレミアムコンパクトデジタルカメラ「X100F」について述べてきました。

このX100Fは家族写真、スナップ写真、旅行写真にベストなカメラです。富士フイルムの美しい色を楽しむことができます。

X100Fは小型軽量でどこにでも気軽に持ち出せます。首にかけていても痛くなりません。

これまでのX100シリーズと比べて、X100Fは大きく刷新されており、マクロ撮影をはじめとしてさらに使いやすくなっていますから、旧機種ユーザが買い換えたくなるのも当然です。

X100Fにはシルバーとブラックの2種類が用意されています。私はシルバーを選びました。シルバーの質感が実に惚れ惚れするできなのです。

ただ、X100Fのブラックもすごくいいです。スペシャルな感じがします。できれば2種類ともほしいです(笑)

買う買わないは別にして、是非富士フイルム渾身のプレミアムコンパクトデジタルカメラX100Fをご覧になってみてください。

X100Fは製品発売後とても人気があるので、かなり在庫が少なくなってきているようです。お早めにどうぞ。

2017年8月19日
Return Top