ラジオパーソナリティの伊集院光さんが、iPhone 6 Plusに機種変更したことを後悔しているという記事が話題を呼んでいます。
伊集院光 iPhone 6 Plusに機種変するも後悔「今日まで一生懸命、自分を騙してた」 – ライブドアニュース
プロデューサー池田と熊野古道を歩きながら、池田さんに次のようにいわれたそうです。
伊集院さん「「iPhone 6 Plus」に変えたじゃないですか。これ、正直、僕、きょうまで、じぶんをだまして「一生懸命そんなことない!」とおもってきたんですけどー。失敗だとおもいません?(笑)」
構成の渡辺くん「わははははははははははははははははははは」
伊集院さん「いま? 古の道でいま? 「iPhone 6 Plusじゃなくて、iPhone 6 だったと思っているんですよー!」っていまー? 「でかすぎません? 片手で操作できないんだものー!」 俺もそう思ってる(笑)」
伊集院光さんが考える、iPhone 6 Plusが使いづらい理由
伊集院光さんが考えるiPhone 6 Plusが使いづらいと考える趣旨はつぎのようなものです。
- もともとiPhoneを片手で操作していた。
- iPhone 6 Plusがいいと思ったのは、老眼だからデカい方がいいんじゃないかと考えたこと。
- しかし指が届かない。
- 事前にiPhone 6 Plusを両手で操作することを前提にしている人は不便を感じないだろう。
プロデューサー池田は、iPhone 6 Plusのほうが少量らしく希少価値があっていいんじゃないかと考えた。けれど、いまは機種変更したい。そこで、携帯屋さんに聞いてみたところ、「iPhone 6 Plus 下取りのルールはありません」といわれたそうです。
私の見方
「伊集院光 深夜の馬鹿力」はエンターテインメントなのでiPhone 6 Plus を面白おかしく取り上げているのですが、1つの事実を示しています。それはiPhone 6 Plusは万人向けではないということ。
iPhone 6 Plusを私自身3週間ほど愛用していますが、あいかわらずズボンのポケットに収まりが悪いです。基本的にバッグのポケットに入れてiPhone 6 Plusを持ち歩いています。
だから従来までのiPhone 5のような4インチに慣れている人が、iPhone 6 Plusに同じような軽快さを求めているとしたらきっと裏切られたように感じるかもしれません。
番組の中で伊集院さんが指摘していたように、事前に5.5インチのスマートフォンに対して具体的なイメージが湧いていたとしたら、おそらく違った結果が得られたと思います。
たとえばAndroidには5.5インチ級のスマートフォンがたくさんあります。これらを携帯屋さんで前もって手に取ってみたら、だいたいのフィーリング「片手はギリギリ厳しいかもしれない」ということが分かり、iPhone 6 Plusに手を出すことはなかったことだろうと思います。
iPhone 6 Plusはどんなユーザに向いているか
ではiPhone 6 Plusはだれにとって向いたマシンなのでしょうか? 軽快さよりも、情報端末としての性能を求める人。iPhoneよりもiPad や iPad mini が好きな人。電話よりも、テキストをたくさん打ったり、表示させるニーズが高い人。私はそのように捉えています。
スマートフォン市場は成熟しつつあります。このような段階では、1機種で多くのユーザのニーズを満たすことは難しいです。iPhone 3GSやiPhone 4のような時代ではありません。
いまAppleは iPhone 5sの4インチ、iPhone 6の4.7インチ、そしてiPhone 6 Plusの5.5インチを提供しています。どれが自分にとって最適なのか、自分にとって本当に必要な機能はなんなのかを見極める目を持つことが消費者に問われていると私は感じます。