米国ヴァニティフェア誌が本日伝えたところによると、著名デザイナーであるマーク・ニューソンがAppleのデザインチームに加わったとのこと。Appleがヴァニティフェアに述べました。
Marc Newson to Join Apple, Jony Ive’s Design Team (Exclusive) | Vanity Fair
マーク・ニューソンは今後ともイギリスを拠点として活動を続ける見込みですが、Appleの従業員としてクパチーノにあるApple本社を行き来することになるでしょう。
Appleのデザインチームの責任者はジョナサン・アイブです。ジョナサンとマークとの親交は長く続いており、共同でデザインを行ったこともあります。
さてすでに名高いマーク・ニューソンですが、彼のインタビューを収めた映画「Objectified」があります。
映画「Objectified」は現代で活躍するデザイナーたちをインタビューするドキュメンタリー映画です。この映画の中でマーク・ニューソンが取り上げられています。上記はマーク・ニューソンのパリのオフィスの一シーン。
上の写真にはめだまの親父がいます!
マーク・ニューソン「私がやりたいことというのは、存在しないモノを作ることだ。外で購入できないモノだ。」
「デザイナーとしての自分の究極の仕事は未来を探求することだよ」
「いま存在する参考になるようなものを枠組みとして使うのではない。私の仕事は、今後起こることを明らかにするのが目的だ。」
このビデオにはマーク・ニューソン以外にも、クリス・バングルやカリム・ラシッド、デビッド・ケリー、深澤 直人といった蒼々たるデザイナーがでてくるのですが、そのことばの鋭さに圧倒されます。
さらに驚くべきことは、Appleのジョナサン・アイブのインタビュービデオです。
下はAppleの開発の現場の一シーン。
ジョナサン・アイブが MacBook Airを前に、MacBook Pro の筐体のアルミと Apple のアルミニウムキーボードについて説明しています。とても貴重な映像です!
ちなみにこの映画「Objectified」のDVDやブルーレイにはおまけムービーがあります。ここではマークのインタビューをさらに聞くことができます。
この希代のデザイナーがAppleでどんな活躍をするのか。マーク・ニューソンはジョナサン・アイブのもと、きわめて重要な役割を果たすのに間違いありません。
その彼のデザイナーとしての考えを知るのに都合の良い映画が「Objectified」です。マーク・ニューソンやジョナサン・アイブだけではなく、素晴らしいデザイナーの珠玉のインタビュー映像が満載のこの作品を、Appleに関心のある人にはぜひ観ていただきたいです。Appleファンにとっては常識といっても良い作品がこちらです。