![2024年版iPad Proの革新:新登場Magic KeyboardでMacに匹敵する操作性を実現](http://okaymac.com/wp-content/uploads/20240512ipad-pro-magic-keyboard-mac-level-functionality.jpeg)
本記事では、Apple の2024年型iPad Pro 用のキーボード「Magic Keyboard for iPad Pro」について述べます。
![13インチiPad Pro(M4)用Magic Keyboard](http://okaymac.com/wp-content/uploads/20240512ipad-keyboard5.jpeg)
Appleは既存のiPad Proのラインアップを刷新し、新しい13インチiPad Pro(M4)と11インチiPad Pro(M4)を発表しました。
新しいiPad ProにはApple M4チップを採用。過去のiPad Proと比べて驚くほど高速になり、なおかつ薄さと軽量化に成功しています。
この新しいiPad Proには周辺機器として「iPad Pencil Pro」のほか、iPad Pro(M4)用Magic Keyboardが用意されています。
私はこのiPad Pro(M4)用Magic Keyboardに注目しています。
目次
Magic Keyboard for iPad Proに14のファンクションキーの列が採用された
iPad Pro(M4)用Magic Keyboardではキーボードの配列が変更されています。
最大の変更点はファンクションキーの追加です。14個のキーが新たに加わりました。
![Magic Keyboard for iPad Proのキーボード配列](http://okaymac.com/wp-content/uploads/20240512ipad-keyboard5-2.jpeg)
とりわけEscキーの追加は非常に大きいと私は考えています。これはMacと同等です。
下記は、MacBook AirのMagic Keyboardの写真です。
![MacBook AirのMagic Keyboard](http://okaymac.com/wp-content/uploads/20240512mac-keyboard5-2.jpeg)
両者はほぼ同等と言えます。異なっているところを探すの方が難しいほど酷似しています。
異なる点は、具体的にはファンクションキーの大きさやTouchIDの有無などが挙げられますが、本質的なものではないでしょう。
2024年のMagic Keyboard for iPad Proは、Mac のキーボードと、配列の点においてほぼ同等になったと言って差し支えありません。
第10世代iPadのMagic Keyboard Folioにはファンクションキーがついている
iPad 用のキーボードの歴史について、振り返ります。
2010年に発売された初代iPad には、純正の「iPad Keyboard Dock」が用意されました。懐かしいですねw
こちらは昔ながらのDockコネクタのもの。Lightningに非対応だった頃のものです。
「iPad Keyboard Dock」にはEscキーは用意されておりませんでした。代わりに「検索キー」が用意されていました。
Escキーはキー入力時に利用します。ただ、これはMacユーザの視点かもしれません。iPhone/iPadネイティブな方はあまり気にしないかもしれません。
Appleは2015年にiPad Proを発表。合わせてSmart Keyboard をリリースしました。こちらもEscはありません。
▼下記は iPad Pro用の Smart Keyboard (US)の配列。2015年に発売。
![12.9インチiPad Pro用Smart Keyboard](http://okaymac.com/wp-content/uploads/20240512ipad-smart-keyboard.jpg)
2018年、iPad Proが刷新されました。合わせて Magic Keyboard が同様にリリースされました。
▼下記は iPad Pro用の Magic Keyboard の配列。11インチ用です。ホワイトがかっこいい。
![11インチiPad Pro/iPad Air用Magic Keyboard](http://okaymac.com/wp-content/uploads/20220403macbookair11toipadpro111006.jpg)
2015年のSmart Keyboard、2018年のMagic Keyboardには Escやファンクションキーはなし。
おそらくは、Escやファンクションキーを乗せるか、議論がApple社内であったのではないかと想像します。
それでもAppleは搭載を頑なに避け続けてきました。
「iPadをMacライクにしたくない」
Appleのそんな思いを感じます。
しかし、潮目が変わったのは2020年のMagic Keyboard Folioです。
第10世代向けiPad用のMagic Keyboard Folioにはファンクションキーがついていました。
![Magic Keyboard Folio](http://okaymac.com/wp-content/uploads/20240512ipad-keyboard3-2.jpeg)
Magic Keyboard Folioの配列にEscキーが搭載されているのを見て、私は嬉しく感じたものです。
WWDC 2019で発表された iPadOS の登場とともに、iPadはその性格を大きく変えましたが、ついにキー配列に影響を及ぼしたと私は考えています。
今年2024年のMagic Keyboard for iPad Proの変更は、2022年よりすでに予兆があったと言えるでしょう。
iPadは大画面のメリットを活かし、Macの良さを取り入れているように思います。
終わりに:ハード的にはiPadとMacは同等だ
2024年型iPad Pro は、Macのハードウェア性能を越えた存在です。
キーボード「Magic Keyboard for iPad Pro」はEscキー含むファンクションキーを備え、Macとほとんど同じです。
iPad Proは既存Macと同等。あるいはそれ以上と言っても過言ではありません。
両者の本質的な違いはOSの差にあります。iPadOSとMacOSの差です。どちらのOSを載せているか、だけです。
iPadOSについての評価は、本記事では控えます。
ただ来月、2024年6月に行われるAppleのイベントWWDCで、iPadOSについて何が語られるかは、絶対注目すべきだということです。
iPadOSをもっと生産性の高い存在にするのか。もっとMacライクに近づけていくのか。
また、MacOSはタッチ操作が可能になるのか。かつては否定されていたタッチ操作は、私は「アリではないか?」と思います。
WWDCが楽しみでなりません。
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