(本記事は2020年10月10日更新しました。)
Apple Watch には様々な種類のモデルがあります。スポーツバンドモデルやレザーモデルがあったり、アルミニウム素材のモデルやステンレススチールモデルがあったりします。
中でもセルラー機能(携帯電話通信機能)は重要で、Apple Watch を最も特徴付ける機能と言ってよいかもしれません。
本記事では、Apple Watch Series 3や4 のセルラーモデルを約36ヶ月間使ってわかった使用感についてお伝えします。
目次
Apple Watch のセルラー機能を使ってみた
私は2017年10月にApple Watch Series 3を購入しました。私が購入したのはステンレススチールモデルで、色はシルバーです。Apple Watch Series 3 の最大の特徴はセルラー機能といってもよいでしょう。Apple Watch Series 3と通信契約があれば、Watch単体で電話を受けることができます。これはかなり画期的なことと言えるでしょう。
これまでは iPhone があって通話やFaceTimeオーディオが使えていましたが、Apple Watch セルラーモデルは単体で電話ができます。ある意味でApple Watchは「スマートフォン」と呼んでも差し支えないかもしれません。
さらにモバイルデータ通信も可能ですから、メールを受信したり、ストリーミング音楽を流したりできます。これもApple Watchのみで完結できるわけですから、驚くべきデバイスと言えましょう。
Apple Watch セルラーモデル:セルラー機能のメリットはこれ!
私は iPhone をNTTドコモの契約で使っています。NTTドコモの「ワンナンバーサービス」を利用すると、iPhone の電話番号がApple Watch のセルラーモデルでも使えるようになるのです。
どこでも Siri が使える
まず最初に私が便利だと感じたシチュエーションを挙げます。
Apple Watch の Siri はネットワークに繋がっていないと使えません。iPhone や Wi-Fi がないと使えないのですが、Apple Watchのセルラーモデルであれば iPhone がなくても Siri が使えます。これは便利です。私は特にスポーツジムで重宝しています。
Siri には例えばカレンダーや天気など、様々なことを聞くことができます。トレーニングしながら、さっと Siri にアクセスできるのは実に便利です。
Siriは徐々に賢くなってきていると感じます。まだまだだなぁという部分もあるのですが、初代Apple Watch が発売された3年前に比べるとかなり使いやすくなってきています。Apple Watch と Siri の組み合わせはとても有効だと日々実感しています。
どこでも Twitter の DM が受けられる
多くの方がTwitterを楽しんでいらっしゃることと思います。特にTwitter純正の iPhone アプリに関しては、Apple Watch セルラーモデルだけでDMを受けることができます。iPhoneは要りません。
DMに関しては、そのまま返信することができます。返信はマイクを通じて音声入力で行います。とても便利です。
私はTwitterのDM機能をよく使っています。iPhone をそばに置いていないスポーツジムなど絵、すぐに着信できてありがたいと感じています。
最初は「トレーニングに集中しているのを妨げられて嫌かも」と思っていたのですが、急を要する用事がある時などは手首にてDMを受けることができて「セルラー機能があってよかった!」と思うようになりました。
なおもし通知を受けたくない場合、簡単に通知をオフにできます。
どこでも 「友達を探す」 が使える
Apple Watch のアプリで私がよく使うものの一つは 「友達を探す」です。私の場合、友達とは家族のことなのですが、このアプリで家族の居場所を確認することがしばしばです。
「友達を探す」も Apple Watch セルラーのみ、iPhone なしの状態で使えます。「友達」の位置はマップに表示されるのですが、モバイル通信であってもそこそこ速く表示されます。これは便利です。
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Apple Watch セルラーモデル:そこまで便利と感じられなかったセルラー機能はこれ
Apple Watch セルラー機能について、私がそんなに便利だと感じられなかったシチュエーションをご紹介します。
もはや電話はそんなに使わない。っていうか全然使わない。
こういっては何ですが、電話機能自体を私は使いません。私が電話するのはレストランと散髪屋さんの予約だけといってもいいです。また電話がかかってくることも皆無です。
私のようなおっさんだけではなく若い人もそうだと思うのですが、コミュニケーションの手段とはまずはメッセージングサービスのことですよね。メールを使っている人もいらっしゃるかもしれませんが、もはやメールはフォーマルだったり、あるいは広告だったりして、以前のような重要性を持たなくなっています。
Apple Watchセルラーモデル の電話機能は宝の持ち腐れ状態です。私はApple Watchセルラーモデル を12ヶ月使って、一度も使ったことがありません。今後も電話を使うことは皆無でしょう。
2. Apple Watch セルラーモデルでApple Music をそんなにストリーミングさせない
Apple 製品をお使いで、音楽に関心のある方ならApple Music はおすすめです。Apple Musicは Apple のストリーミング音楽配信サービス。全世界で4000万人の人たちが楽しんでいます(2018年3月時点)。驚くべき数字です。
私自身、家族プランに加入しており、家族みなでApple Musicを楽しんでいるのです。
このApple Music を、Apple Watch セルラーモデルのモバイルデータ通信だけで再生することができます。これはかなり画期的なことです。
例えば AirPodsなどのBluetoothヘッドホンへ、Apple Watch から音楽を飛ばすことで、iPhone がなくても音楽を楽しむことができます。これは素晴らしいことです。
ただ実際の体験ベースでは、Apple Watch のみでストリーミングさせるシチュエーションがあまりなかったというのが実態です。
私の通っているジムでは室内に音楽が流れているため、わざわざApple Musicを聞こうという欲求がありませんでした。
もしかしたら外でランニングする方ならば、Apple Watch のみでストリーミングさせることに意義が感じられるかもしれないですね。
私の場合に限ってという注釈付きではありますが、Apple MusicはiPhone や Mac で再生できればそれでいいと感じています。
終わりに:Apple Watchを選ぶときに必要な視点は「見た目」だ
以上、私がApple Watch セルラーモデルを利用して、感じたセルラー機能(携帯電話通信機能)のメリット・デメリットについてお伝えしました。
Apple Watch にとってセルラー機能は目玉機能と言って良いです。iPhone から独立して、電話ができたり、メッセージを受けたり、Siri を利用できたり、アプリの通知を受けられます。ユーザはこの機能が本当に有効なのか考えていらっしゃる方も多いでしょう。
Apple Watch セルラーモデルは、iPhoneを持たないシチュエーションが頻繁にある人にとってメリットを大いに享受できるでしょう。これは間違いない事実です。
いっぽう、「iPhone をいつも肌身離さず持ち歩いているよ」という方にとっては、セルラー機能が利便性を大いに発揮できるとは言えないでしょう。
私自身、この12カ月を振り返ってiPhone を持たないのはスポーツジムの場ぐらいであると改めてわかりました。
もし Apple Watch を検討されている方は、セルラー機能は一旦無視していただいてOKです。
Apple Watchを選ぶ上で本当に重要なことはApple Watchのルックスです
では、Apple Watchの購入を検討するとき、重要なこととは何でしょうか。それは、セルラー機能ではなく「見た目」です。
- Watch の「ケースの素材」は何が良いだろうか?
- バンドは何が良いか。
この2点について、まず最初によく考えていただきたいのです。
特にバンドはWatch自体の印象を決定的なものにします。メタルバンドが良いか。それとも革バンドが良いか。あるいはスポーティなバンドが良いか。バンド自体は単品でも販売されています。バンドにも様々な色が用意されていますよ。
Apple Watchは最もパーソナルなデバイスです。絶対にご自身が気にいるモデルをお選びになるべきです。
まずはWatch をよくお使いになるシチュエーションを思い描いてください。これが最良のWatchを選ぶコツです。