Appleは23日、今年1月から3月までの四半期決算を発表しました。iPadの販売台数は1948万台(65%増)で、売上高は87億4600万ドルでした。さらにiPadは、中国と日本で販売台数が倍増しました。
本エントリではiPadについて、決算発表の場でAppleのエグゼクティブによりなにが語られたかを述べます。今回の決算で目を見張るのはiPadの躍進です。驚くべき成長率を示しています。
決算発表の場では、Appleのティム・クックCEOと、ピーター・オッペンハイマーCFOからのコメントと、アナリストとの質疑応答がありました。
iPad について語られたことは以下が抜粋です。
・2013年会計年度、最初の半年間で、4200万台のiPadを販売した。
・今四半期は1950万台のiPadを販売した。前年同期は1180万台であり、770万台増加した(65%増)。
・iPadはとりわけ中国と日本において、前年同期比で2倍以上の売上となった。
・前四半期よりも今四半期においては非常に多くのiPad miniを販売することに成功し、中国でも入手できるようにした。
・iPad mini の購入者の圧倒的大多数ははじめてiPadを買うひとたちだ。
・既に述べたように前四半期はiPad miniへの需要を満たすことができなかった。
・中国での今四半期のハイライトはiPadが138%伸びたことだ。
・iPad miniはアグレッシブな価格設定を行い、マージンをAppleの平均よりもきわめて小さくした。タブレット市場の長期にわたるポテンシャルを信じ、戦略的な決定をおこなった。
(MacとiPadの共食いについて)
・Macが2%減となったのは、PC市場が信じられないほど下がっているから。IDC は前年14%下がっているという。2000万台のiPadを販売したが、iPadがMacをいくぶんかは共食いしているのは事実だろう。個人的にはそれほど大きな数字だとは思わない。共食いはおそらくMac側ではなくて、PC側で起こっているのだろう。
(Macの今後について)
・そうはいってもPC市場が死んでいるとか良くないとかはまったく思わない。我々はPC市場でこれからもイノベーションを起こし続ける。これからも最高のパーソナルコンピュータを作り続ける。その戦略は変わらない。昨年、MacBook Proにレティナディスプレイという信じられないイノベーションをもたらした。もっとすばらしい計画がある。これからも投資し続ける。
(Apple’s CEO Discusses F2Q 2013 Results – Earnings Call Transcript) からiPadに関するところを抄訳しました。
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iPad は昨年10月から半年間の間に4200万台を販売したとは恐ろしい事実です。だいたい初代iPadがリリースされたときは「最初の年1000万台いくかどうか」といわれ、否定的な人がいたほどです。
私も iPad mini と iPad (3rd) を使っていますが、手放せません。とても便利な道具です。
いまタブレット市場はかなりたくさんの競争相手が出現しています。とりわけ Google の Nexus 7, Nexus 10 は消費者に歓迎されています。
今年、Appleの製品ポートフォリオの中で、きわめて重要な役割を担うのがiPadになると私は確信しています。Appleがどこかのタイミングでさらに魅力的な iPad及びiPad miniを刷新して、タブレット市場をさらに牽引することは間違いないでしょう。
2013年はiPad の年になると私は思います。 ^^