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iPadのAppleCare+加入のメリットとバッテリー保証の真実

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iPadのAppleCare+加入のメリットとバッテリー保証の真実

iPadを購入すると、AppleCare+に加入することができます。AppleCare+とは、Appleのメーカー延長保証サービスです。通常ですと、購入時から1年間の限定メーカー保証がついてきます。これをさらに伸ばすのがAppleCare+です。

私自身、2010年からiPadを何台か購入しており、多くの場合AppleCare+をつけてきました。AppleCare+があってよかったなと思うこと、あるいは入らなくてもよかった(延長保証のお世話にならなかった)と思うこと、さまざまあります。

今回は、私のiPad のバッテリーに関する体験についてお話しします。AppleCare+の「バッテリー保証」についての考察ですので、今AppleCare+へのご加入を検討されている方は是非ご覧ください。

バッテリー保証とは、バッテリーが保持する容量が本来の容量の80%未満になった場合に無償で修理サービスしてもらえる保証のことです。

今回取り上げるのは2017年のiPad Pro 12.9インチ(セルラー)です。こちらのiPad Proを私は大変気に入っており、AppleCare+に加入しておりました。1年ほど使用して色味が気になってきたので、AppleCare+の特典であるエクスプレス交換サービスを利用して修理したこともあります。

iPadのバッテリーは80%未満が修理対象

このiPad Proは長年使用してきたため、バッテリーの状態がかなり悪化していました。そこで私は「Coconut Battery」というMac専用のアプリを使って確認してみたのです。

Coconut Battery上ではバッテリーの性能が82.3%となっていました。ところがApple Storeで計測してもらうと 92%だったのです。

【追記あり】iPad のバッテリーがへたったので、Apple Storeで見てもらった話

ここで興味深いのは、Coconut Batteryで表示される数値と、Appleの診断で認識されるバッテリーの状態にズレがあるという点です。

後日、Coconut Batteryで iPad Pro のバッテリーの状態を確認したところ、Coconut Battery上ではバッテリーの性能が73.3%となっていました。iPadのバッテリーは80%未満が修理対象となります。AppleCare+に入っている人は無償で、入っていない人は有償で修理してもらえます。

Coconut Batteryでバッテリー性能が73.3%と表示された。
Coconut Batteryでバッテリー性能が73.3%と表示された。

ところがApple のオンラインのサポートセンターで計測してもらうと、バッテリー性能が81%だったのです。

えっ、そんなに乖離があるものなのか!

Coconut Batteryのようなサードパーティ製アプリで、バッテリー交換の基準値である80%未満と表示されていても、Apple公式の計測アプリでは、それより高い数値が判断されることがあります。このズレは、バッテリーの寿命を測る上での重要なポイントです。

修理対象のiPad。しかしサポート打ち切りに

さらにその後、私はもう1台所有していた、同じく2017年のiPad Pro 12.9インチをCoconut Batteryで計測しました。するとバッテリーの性能は46.5%と表示されていました。

Coconut Batteryでバッテリー性能が46.5%と表示された。
Coconut Batteryでバッテリー性能が46.5%と表示された。

この数値はやばいです。相当バッテリーが持たない状態です。

私は、Apple銀座にこのiPadを持ち込み、診断を依頼しました。すると、バッテリーの容量が80%を切っていることが認められ、修理対象とされました。

ところが、1つ問題がありました。このiPad Proは先日、「オブソリート製品」の扱いになってしまったのです。つまり、Appleはこのデバイスに対するサポートを終了しており、修理対象として受け付けてくれないということです。

ジーニアスからは「このiPadはバッテリー修理が必要と認めます。しかしサポート期間が終了しました。つい1ヶ月ほど前だったらサポート対象だったんですよ」との言葉をかけられました。

この現実は非常に残念でしたが、私にとっては一つの教訓になったのです。

▼こちらは私のiPad Pro 12.9 (5th)のバッテリー性能を示しています。

Coconut Batteryでバッテリー性能が98.7%と表示された。
Coconut Batteryでバッテリー性能が98.7%と表示された。

サイクルカウントは41であり、バッテリー性能が98.7%と表示された。まだまだ新品

iPadのバッテリーは長持ちするので、修理保証はいらない

以上の経験から、私は次のようなことを学びました。

  • Coconut Batteryのようなサードパーティ製アプリで示すバッテリー性能はあくまで目安
  • Coconut Batteryでバッテリー性能が46.5%になると、Appleも修理が必要と認める
  • iPadのバッテリーは性能が落ちる頃には、サポート対象外になることもある。製造からだいたい7年ぐらいが目安。

iPadのバッテリーは、通常使用においては修理が必要なほどへたることはなく、輝度を下げるなど運用で改善するのがベストなのでしょう。

AppleCare+のメリットは、「バッテリー保証」がよく言われますが、多分これを使うことはあまりないのではないでしょうか。私の拙い経験からはそのように結論づけております。

AppleCare+のメリットは、デバイスの破損時に安価で修理や交換が受けられる点にあります。たとえば、デバイスを落として画面を割ってしまった場合でも、わずかな費用で修理や交換ができます。

特に、AppleCare+のエクスプレス交換サービスは非常に便利で、すぐに良品と交換してもらえるのが大きな魅力です。このサービスがあることで、デバイスの不具合が起こった際の不安を大幅に軽減できます。

結論:iPadのバッテリー問題への対処法

以上、私自身の経験から、iPadのバッテリーについてお伝えしました。

バッテリー保証を期待してAppleCare+に加入するのは現実的ではないというのが私の結論です。

iPadのバッテリーが減りが早いと感じたら、Coconut Batteryを使って状態を確認するのは有効です。しかし、その数値が必ずしもAppleの認識と一致しないことを覚えておくことが大切です。この点を理解しておけば、修理対応などで無駄な期待をせずに済むでしょう。

また、バッテリーに問題がある場合、早めに対策を講じることも重要です。例えば輝度を下げることは、現実的に有効な解決策の一つです。

なお、この問題は2023年以前のiPad Proに関する話です。2024年以降のiPad Proでは、バッテリーの状態がきちんと表示されるため、心配する必要はありません。この点も、最新の技術がもたらす利点の一つと言えるでしょう。

iPad を愛用している皆さん、あるいは新規でご購入を検討されている皆さんの中には、iPad のバッテリーの状態に心配な方がいらっしゃるかもしれません。本記事がいくばくかの情報をご提供できれば幸いです。

そしてiPad のバッテリーはそんなに簡単に修理対象にはなりませんから、そんな些細な問題はあまり気にせず、気楽にガシガシ使って、iPadライフをお楽しみいただければと思います。

AppleCare+は、むしろデバイスの故障や事故に対する安心感を提供していると言えるでしょう。こちらを期待して加入するのは大賛成です。

▶︎▶︎ AppleCare+ をApple 公式サイトで見てみる

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