JAPANNEXTの4Kディスプレイをレビューしています。34インチウルトラワイドディスプレイで、型番は「JN-i34UQ-C6H」です。
このディスプレイには、PIP/PBP機能が搭載されていて、ちょっと面白い機能なんですよね。それで、ぜひ記事にしたいなと思いました。
PIP/PBP機能は、複数の機器を1台のモニターで同時に活用できる機能なんですけど、ちょっとイメージ湧きづらいですよね。まぁ、私も実際に触ってみるまで、よく分かりませんでした。
けど、触ってみて「ああ、なるほど。こういうことか」と、やっとイメージが掴めました。
レビューを書く前に、似たような記事を探してみたんですが、これが意外と見当たらない。
なので、私の体験を共有したいと思います。なかなか面白い機能です。ただ、注意点もあるので、そのへんも含めて紹介していきます。
まず、PIP/PBP機能って何?
ざっくり言うと、
- 「PIP(Picture in Picture)」は、ディスプレイのメイン画面の上に、小さい別画面を重ねて表示する機能です。たとえば、2系統以上の入力がある場合、親画面と子画面みたいな感じで、大画面と小画面を同時に表示できます。
子画面はかなり小さめなので、監視用としての使い方がメインになりますね。
- 「PBP(Picture by Picture)」は、画面を左右に分割して、異なる入力ソースを並べて表示する機能です。たとえば、USB-CでMacをつなぎつつ、HDMIでWindowsを接続する、みたいなことができます。
1台のディスプレイを「半分ずつ」に分けて、それぞれ別のPCを映せる。ノート型Macとノート型Windowsを並べて、それぞれの拡張ディスプレイにできる感じですね。
実際に使ってみた話(設定も含めて)
設定は、モニター側のOSDメニュー(オンスクリーンディスプレイ)から操作します。「PIP/PBPモード」という項目があるので、それを選べばOKです!
- PIPは、子画面の位置とサイズを選べます。メイン画面を少し占有しますが、邪魔というほどでもありません。
- PBPは、画面を左右に完全に分割します。それぞれの半分に別の入力ソースを表示するイメージです。
私の使っているJAPANNEXT34インチウルトラワイドディスプレイには、HDMI、DisplayPort、USB-Cの端子があります。
今回は、HDMIとUSB Type-Cを使って接続してみました。(DisplayPort機器を持っていないのですわ)
実証結果①:Mac + Mac
USB-Cで接続したMacと、HDMIでつないだ別のMacを同時表示。
→ 問題なし、快適に動作しました。

全く普通に使えます。21インチ程度のディスプレイを2枚お使いの方で、並列している方はこうやって1台で使ってもいいですよね。
「一杯のかけそば」のようですね。
実証結果②:Mac + iPhone
正直、ここはちょっと厳しかったですわ・・・。
USB接続、HDMI to Type-C変換ケーブルなどいろいろ試しましたが、アスペクト比が崩れて、まともに表示されず。うまくいきませんでした。


iPhoneの映像出力仕様が特殊なのもあると思います。
最近はAirPlayやQuickTimeでミラーリングできますし、あまりニーズがないかもですが、PBPでは非対応と思っておいた方がよさそうです。
ただ、PIPの方はうまく行きました。


実証結果③:Mac + Android(Motorola)
こちらは問題なし。

Androidスマホの「デスクトップモード」に対応しているモデルであれば、Macと並列表示できました。
感覚的には「MacとMac」の組み合わせに近い感じです。
活用シーン:こういうとき便利
いくつかパッと思いつく使い方を挙げてみます。
- リファレンス用画面との併用 たとえば、Macを作業用にして、Windows側をリファレンス表示しておく。動画編集やデザインなど、クリエイティブ系の作業で特に役立ちそうです。
多分メーカー側が想定している利用シーン。 - サブPCの監視(PIP) もう一台のMac/PCや端末の動作を、小さい子画面で「常時チラ見」する用途。
ただし、子画面が小さくてもOSの表示と干渉する可能性はあるので、使い方次第です。 - ゲーム機とPCの並行使用 仕事中にゲーム画面をサブで表示しておくとか、通知を逃さないようにしておく用途。
あまり一般的ではないかもしれませんが、マルチデバイス派には面白い選択肢かも。
注意点と対策
気になった点をまとめておきますね。
- すべての機器で動くとは限らない。
とくにiPhoneはやや特殊。メーカーもすべてのデバイスとの互換性は保証していないので、事前検証が大事です。 - ケーブルと端子の相性問題。
USB-Cでも映像出力に非対応のものもありますし、ケーブルの品質差も意外と大きいです。できれば付属ケーブルや公式推奨のものを使うのが安心。(私もここでつまづいたことがあった) - 仕様の確認を。
取扱説明書やメーカー公式サイトで、PIP/PBPの仕様・制限(解像度・端子の組み合わせ)などをチェックしておくとトラブル回避になります。
ただ、すべての製品のチェックは不可能。SNSやブログなど、ユーザの口コミレベルのものが見つかるかどうか。
まとめ:PIP/PBP機能は“使い方次第”で神になる
今回レビューしたJAPANNEXTの34インチウルトラワイドディスプレイで(JN-i34UQ-C6H」)に搭載しているPIP/PBP機能についてご紹介しました。
「1台で2役」のモニターを探してる人には、かなりおすすめできます。
普段は使わなくても、特定のシチュエーションで「これあって助かった!」ってなる系の機能です。
たとえば、確定申告時に作業用PCと申告用PCを横並びにするとか、そういうときに便利なんですよね。
あと、実際に使う機器との相性問題、これ本当に大事です。とくにスマホ周りは一筋縄じゃいかないことも多いので、「メーカーが想定してない使い方」は慎重に検証してから、ですね。
Mac/PCであればほぼ問題ないでしょう。
そして最後にひとこと。
この機能、使い方さえ分かれば本当に簡単です。導入ハードルもめちゃ低い。
文字で読んでいるだけでは分かりませんでしたが、実際に手を動かしてみてよく分かりました。
興味がある方は、ぜひPIP/PBP対応のJAPANNEXTディスプレイを試してみてください。デスク環境、けっこう変わります。