本記事では、iPhone で撮影する白黒写真についてご紹介します。
目次
iPhone の白黒撮影モード
ちょっと前のことです。私はiPhone 15 Pro を携えて、東京都荒川区の町屋にいました。
町屋駅は、東京さくらトラムが映えます。
夕暮れ時、人々は家路に急いでいました。
私はこの夕暮れ時がとても好きです。iPhone を持っていると、なんとなくいつもよりも余計にシャッターを切りたくなるのです。
ふと、道路の柵を撮影してみました。金属のソリッドな感じがなかなかいいなと思えたのです。
iPhone には白黒モードがあります。上の写真の白黒バージョンがこちら。
この白黒モードは、実に面白いです。写真がなんとなくドラマチックになる気がします。
どちらが好みに感じられますか? 私は下の方がなんとなく好きです。
iPhone の白黒写真には3つのモードがある
iPhone で白黒写真を撮影してみましょう。
iPhone のカメラを起動して下さい。上に、または横に構えている時は左に、🔼になっているボタンがあります。
こちらをタップするとずらっとメニューが出ます。一番右(あるいは上)に送ると、3つの輪のアイコンがあります。
こちらのアイコンをタップすると、白黒モードを含むいくつかのカラーフィルタを選択することができる用になります。
カラーフィルタは、通常はオリジナルです。このフィルタの中で、右(あるいは上)にあるのが、白黒モードである「モノ」・「シルバートーン」・「ノアール」です。3種類あります。
iPhone で白黒写真を撮影するとき、これら「モノ」・「シルバートーン」・「ノアール」の中から、何か好きなものを一つ選んで撮影します。
どのフィルタを好むかは、撮影者に委ねられているのでしょう。
撮影者の感情、生理状態によっても、どれを最適と判断するか変わってくるだろうと思います。
iPhone で白黒写真で無機物を撮ってみた
私は町屋にて何枚か写真を撮ってみました。
白黒写真は、無機物を撮るのに向いているのでは無いかと思います。色がないため、視覚的な要素がより強調されて、面白い感じになります。
こちらは2024年の写真なのですが、白黒で撮影すると時代性から逃れられるような気がします。
上の写真は、特に調整などしていない写真です。アプリでもっと黒を強調したり白を強調してもいいかもしれません。
ProRAW はマクロで発揮する
さてここからは iPhone のPro機の話です。
iPhoneではRAWで撮影できるようになりました。iPhone 12 Pro/Pro Max からです。iOS 14.3 から対応するようになりました。
ProRAW で撮影すれば、写真編集の可能性が広がるでしょう。
どんな被写体であれ、ProRAWを使うことは可能です。ただファイルサイズが大変大きくなってしまうことには注意が必要です。もっとも最近のiPhone は最低でも128GBあるので、まず大丈夫だとは思います。
このPro RAWが特に威力を発揮するのは、マクロモードでの撮影だと私は考えています。
ProRAWで撮影するとモノクロモードは使えません。この場合、例えばLightroomのようなアプリでProRAWの写真の色を調整します。
Lightroomには「Apple ProRAW Monochrome」というプロファイルがあります。
このプロファイルを利用することで、Pro RAWでマクロ撮影した写真をモノクロに仕上げることができます。
マクロで撮影した、電柱の小さな部品がなんとなくミニオンズみたいな目をしていました。
上の方には38-36という謎の数字があります。数字があることで、より機械っぽさが現れているように思います。
iPhoneで楽しむマクロレンズの世界、面白いです。
白黒写真はカラーフィルタを設定して撮る
上記で、Apple ProRAWをLightroomのモノクロームプロファイルを利用する方法をご紹介しました。
では、iPhone でProRAW以外で撮影するときも、とりあえずカラー(オリジナル)で撮影して、後から白黒にすればいいでしょうか?
答えは「否」です。撮影者は、撮影の段階からカラーフィルタで白黒のものを選ぶべきです。
iPhone で撮影するとき、プレビュー時から白黒の画面で確認します。白黒用の撮影をするという意識が撮影者に働きます。
カラーフィルタでオリジナルのまま撮影するのと、白黒に変更して撮影するのでは大きな結果の差となります。
iPhone の白黒写真はいいぞ!
以上、iPhoneで白黒写真を撮影する方法とその魅力について説明しました。
主なポイントは以下の通りです:
- 白黒撮影モード:iPhoneには「モノ」、「シルバートーン」、「ノアール」の3つの白黒モードがあります。
- 無機物の撮影:白黒写真は無機物を撮影するのに適しています。
- ProRAWの利用:iPhone 12 Pro/Pro MaxからはProRAWで撮影が可能になりました。
- カラーフィルタの設定:撮影の段階からカラーフィルタで白黒のものを選ぶべきです。
以上の情報を踏まえ、iPhoneでの白黒写真撮影は、視覚的な要素を強調し、感情を表現する強力なツールであると言えます。
これからいい季節が始まります。iPhoneを持って写真を撮る機会も増えるでしょう。
今回ご紹介した白黒撮影モードをぜひ使ってみて下さい。楽しいですよ。そしていい白黒写真が撮れたら、友達や家族に見せたり、スライドショーを作ってみたりして下さい。