Appleが新しく発表した「MacBook」は12インチRetinaディスプレイを搭載しています。さらに3つのカラーバリーエーションを準備しています。ゴールド、シルバー、スペースグレイの3色です。
なかでもMacBookゴールドは iPhone 5sや 6/6 Plus、さらに iPad Air 2/mini 3の系譜に位置付けられるものです。明らかに中国市場を意識しているもので、ゴージャスな貫禄を湛えています。
しかし、このMacBookゴールドよりも早くMacBookをゴールド化していた一人の Mac ユーザをご紹介したいと思います。それはアルフィーの高見沢俊彦さんです。
高見沢さんは生粋のMacユーザで、雑誌「MacFan」にて連載「林檎主義~Apple ism」を持っていました。私もMacFanの連載を楽しく読んでいました。
その連載記事のなかで、高見沢さんがお気に入りの MacBook に金箔を貼るという、なんとも酔狂な企画を行いました。名付けて「MacBook金閣寺」。
このMacBook金閣寺は金箔を貼り重ねて作られたもの。金箔は5回も塗り重ねられました!
MacBook金閣寺を手にする高見沢俊彦さん ※Mac Fan 2007年 09月号の表紙より引用
MacBookをカスタマイズする人は多くいますが、金箔を貼るなどというカスタマイズをしたのは、あとにもさきにも高見沢さんだけでしょう。わたしたち MacFan読者に強烈な印象を残しました。
今回発表されたMacBook ゴールドは、この数年前のMac Fanの雑誌企画「MacBook金閣寺」にインスパイアされているのかもしれません。
MacBook ゴールドに比べて、MacBook金閣寺のほうがずっと手間もお金もかかっています。MacBook金閣寺は電源アダプタまで金色です。優れたアーティストというのは、人の一歩も二歩も先を行く存在なのだと感じましたよ。
AppleがMacBook ゴールドを発表したのを見て、世界中でいちばん溜飲を下げたのは高見沢俊彦をおいてほかにいないだろうと私は想像しています。いまごろ「してやったり」と思ってらっしゃるのではないでしょうか。
なおMacBook は2017年のモデルを持って終了しました。現在手に入るゴールドなMacBook は MacBook Air です。