本日、ケイオプティコムがmineoサービスはiOS 8では利用不可であると明らかにしました。
iOS 8.0.0 – 8.0.2ではmineoサービスが利用できず、iOS 8のアップデートにより自体が改善されるのではないかという期待があったようですが、結局のところ利用不可という検証結果が出されました。大変残念なことです。
このことはau版iPhone 6・iPhone 6 Plusの中古価格に影響を与えるでしょう。いま、MVNOがたいへんな人気を呼んでいます。OCNモバイルONE、みほふぉん、BIC SIM、ぷららモバイルLTE などが具体例でしょう。これらはドコモの回線を利用しております。そのなかで唯一mineoはauの回線を使うということで、注目を集めました。
ところが、iOS 7.1.2 まで使えていたmineoのサービスが iOS 8になったとたん使えなくりました。
mineoユーザのかたがたにとっては、たまったものではありません。
なかには、「au版iPhone 6やiPhone 6 Plusを中古で入手して、mineoのSIMを指して毎月の通信費を抑えて使おう」と考えていた方もいらっしゃると思います。
しかし、今後au版iPhone 6やiPhone 6 Plusでmineoが使えるかどうかはかなり怪しいです。絶対使えないとまでは言えませんが、すくなくとも使えそうな見込みは全く立っていません。
このことは、au版iPhone 6・iPhone 6 Plusを中古で売却するとき、他社版iPhone 6・iPhone 6 Plusに比べて安くなってしまう要素の一つとなりうるといえそうです。
逆に言えばau版に比べて、ドコモ版・SIMフリー版iPhone 6・iPhone 6 Plusは相対的に高い価値を持つでしょう。
iOS 8.1にはセキュリティ上重要な更新が含まれいるから、iOS 7.1.2にとどまるべきではない
私はiOS 7.1.2 の iPhone 5c を持っています。iOS 7.1.2のままであればmineoを使えます。しかし、iOS 8にあげてしまうと使うことができません。
iOS 8.1には、Apple Payサポートなどの重要な機能が含まれるだけではありません。iOS 8.1にはセキュリティ上重要な更新が含まれています。
このうちのひとつはSSLバージョン3のPOODLE脆弱性です。
セキュリティ上の更新は、私たち消費者にとって重要です。iOS 7.1.2のまま置いておくというのは、様々な事情・状況がありましょうが、脆弱性をそのままにしておくということと同じですから、あまりお勧めできることではないと私は考えています。
最後に
OSのバージョンが上がることに「私が使っているMVNOが使えるか、それとも使えないか」を考えなければないとするならば、これはあまり望ましい状況ではありません。
IIJmioなどは情報開示に積極的で、大変好感が持てます。私の好きなMVNOの一つです。
しかしiOSのバージョンが上がったときに、IIJmioのMVNOのサービスがひきつづき使えるかどうかはわからないということを孕んでいるということが、こんかいのmineoの騒動であきらかになったのではないでしょうか。
消費者はリスクを回避しようとします。MVNOには消費者が持つ潜在的な不安を解消するような施策が今後求められるのではないかと私は考えます。