Apple の新しい iPhoneである iPhone 16 およびiPhone 16 Proが発表されました。
日本で最も人気があるiPhoneですから、多くの注目が集まっております。そして、iPhone 16シリーズにアップグレードしようか迷っている人も多いことと思います。
新製品の発表で、いまかいまかと熱くなっている方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
iPhone 16シリーズは大変魅力的な製品に仕上がっています。私も是非とも手に取ってみたいと思います。
本記事では、iPhone 16シリーズに買い換える理由について、考察します。私なりにできるだけ公平な視点に立って、買い替えの理由の一つ一つを冷静に吟味します。
iPhone 16シリーズは本当に必要なのか?
本記事が検討なさっている方の視野を少しでも広げられればと思います。ぜひともご参考になさってください。
目次
- いまお使いのiPhone (スマートフォン)に不満がある理由
- 理由:いま使っているiPhone (スマートフォン)のバッテリーが消耗していて、そろそろ寿命だから。バッテリーを交換してもいいが、これを機会に新しいiPhoneにしたい。
- 理由:いまのiPhone (スマートフォン)は、画面割れやカメラ割れなど、故障しているから。
- 理由:いまのiPhone (スマートフォン)は、なんとなく操作が重いから。Apple A18 や A18 Pro の処理速度を試したい。
- 理由:いまのiPhone (スマートフォン)の容量が足りなくなったから。
- 理由:いまのiPhone (スマートフォン)のOSがサポートがちょうど終わり、iOS 18 に対応しなくなったから。セキュリティパッチが提供されなくなった。
- 理由:いまのiPhone (スマートフォン)は、保証(1年間のメーカー限定保証、2年間のAppleCare+)が終わったから
- 新しい iPhone シリーズの機能に魅力を感じる理由
- 上記以外の理由
- こんな理由で、新しい iPhone 16 や iPhone 16 Proにアップグレードするのはだめだ
- まとめ
いまお使いのiPhone (スマートフォン)に不満がある理由
まず最初にPhone 16シリーズにアップグレードする理由として、どちらかというと現在お使いの端末に不満があるケースを取り上げます。
現在お使いの端末に次のような不満がある場合、アップグレードを正当化する理由となるでしょう。言いかえますと、アップグレードせざるをえない、消極的な理由です。
理由:いま使っているiPhone (スマートフォン)のバッテリーが消耗していて、そろそろ寿命だから。バッテリーを交換してもいいが、これを機会に新しいiPhoneにしたい。
iPhone (スマートフォン)の生命線はバッテリーです。バッテリーの消耗は実に不便です。
これはバッテリー交換で解決できる問題です。新しいiPhoneを買うのは大きな出費なので、まずはバッテリー交換を検討してみてはいかがでしょうか。
とはいえ、バッテリー交換費用がそれなりにかかるのも事実です。またAppleは2023年3月、バッテリー交換費用を値上げしました。
バッテリー交換費用は購入費用よりははるかに安いですが、しかしこれを機会に新しいiPhone 16に買い換えれば、バッテリー寿命の心配もなく、さらに最新の機能を楽しむことができます。長期間の安心感と、新しい iPhone 体験が得られます。
理由:いまのiPhone (スマートフォン)は、画面割れやカメラ割れなど、故障しているから。
画面やカメラの故障は確かにストレスです。修理することでまだまだ使える可能性がありますので、修理費用と新しいiPhoneの購入費用を比較するのをまずはお勧めします。
ただ、修理代も結構高いのです。本体代金とはいかなくとも、2万円、3万円と費用がかかることもざらです。
いっそのこと新しいiPhone 16に買い換えれば、美しいディスプレイと機能強化された高性能カメラで、日常の写真撮影や動画視聴がさらに楽しくなります。
理由:いまのiPhone (スマートフォン)は、なんとなく操作が重いから。Apple A18 や A18 Pro の処理速度を試したい。
新しいA18、A18 Proプロセッサの性能の高さは魅力的です。ただ、ふだん使いでどれほどの違いを感じるかはちょっと保留です。メッセージ閲覧、メール閲覧、カレンダー閲覧程度であれば、あまり変わらないことも考えられます。
お使いの端末が操作が重いと感じる場合、ソフトウェアの最適化や不要なアプリの削除が効果的です。またオールリセットして、初期化してもいいです。速度が戻ってくる場合もありますよ。
ただし、新しいApple A18は、旧端末である iPhone 15のA16と2世代分の差があります。なんとA17をすっ飛ばしているのです。これは気になりますよ。高速なSoCによってもたらされる快適な体験を楽しむために、iPhone 16への買い換えは大いに価値があります。
理由:いまのiPhone (スマートフォン)の容量が足りなくなったから。
これもあるあるですよね。大切な撮影シーンで、ストレージ容量が足りなくなったなど、シャレになりません。ローカルのストレージ容量はきちんと確保されているか、いつも確認しておきたいです。
ストレージの容量不足は不要なデータの削除で解決できることが多いです。新しいiPhoneを買う前に、まずはデータ整理を試してみてください。初期化してもいいです。
またiCloud写真を利用して、iCloud+の契約も検討してください。ローカルの利用量を減らすことができます。iPhone 15シリーズであれば、USB-Cメモリに写真や動画データを逃す方法もありますよ。
しかしゲームは別です。こればっかりはiCloud+では解決できません。ローカルに置かざるを得ません。昨今のゲームは大容量なものが増えています。特に人気タイトルはそうです。
またiCloud+の契約をいやだというひとも、iPhone 16シリーズの大容量ストレージモデルを選べば、写真や動画、アプリをたくさん保存できます。予算の許す限り大きなストレージの端末を選ぶと良いです。
理由:いまのiPhone (スマートフォン)のOSがサポートがちょうど終わり、iOS 18 に対応しなくなったから。セキュリティパッチが提供されなくなった。
セキュリティは非常に重要です。現代社会に生きる私たちにとって、セキュリティ意識を持ち、適切に行動することが大切です。
OSのサポートが終了する場合、新しいiPhoneに買い換えるのは合理的な選択です。最新のiOS 18に対応したiPhone 16に買い換えることで、安心して使い続けることができます。
とくに iPhone Xや iPhone 8 以前をお使いの方は、もうiOS 18を適用させることができません。ですから、新しい iPhone にアップグレードすべきタイミングです。
スマートフォンは、常に最新のソフトウェアアップデートを適用させるべきです。古いソフトウェアを搭載した端末を使い続けてもいいですが、おすすめはできません。インターネットから切り離すぐらいのことが必要です。
理由:いまのiPhone (スマートフォン)は、保証(1年間のメーカー限定保証、2年間のAppleCare+)が終わったから
メーカー保証が切れたからといって、端末をすぐに買い換える必要はありません。まだ使えるなら、もう少し使い続けても良いいいです。保証が適用されないだけで、メーカーは正規の修理をしばらくしてくれます。
しかし、保証が切れたタイミングで新しいiPhone 16に買い換えることで、再び安心して使い続けることができます。他社の新しい保険プランも検討してもいいですよね。
新しい iPhone シリーズの機能に魅力を感じる理由
いっぽう、新製品の新機能に対して魅力を感じる場合、アップグレードする正当な理由となるでしょう。これは積極的な理由といえます。
理由:iPhone 16 や iPhone 16 Proの新機能を試したいから。たとえば1眼カメラだったのを2眼や3眼にしたい。
カメラの性能向上は確かに魅力的ですが、実際にどれほどの違いを感じるかは個人差があります。現在のカメラで満足しているなら、急いで買い換える必要はないかもしれません。写真撮影に興味がない人もいます。
ただし、新しいiPhone 16シリーズではカメラ機能が強化されました。カメラをコントロールする独立したボタンが付きました。これはベースモデルでもProモデルでも同等です。このカメラコントロールを利用できるのは、iPhone 16シリーズだけの特権です。
またベースモデルでも、Proモデルでも同様のマクロ撮影ができるようになりました。これはすごいことです。iPhone 16 Proのカメラシステムは、写真撮影の可能性を広げます。複数のレンズでプロフェッショナルな写真を撮影できるので、写真好きにはたまらないアップグレードです。
これまで写真に興味がなかった方も、iPhone 16をきっかけに写真に興味を持っていただけたらなと、私個人は思います。
さらにiPhone 16 シリーズにはカメラ以外にも様々な機能が追加されています。私も試すのが楽しみなんです。
理由:新製品であるiPhone 16が出たから。
新製品が出るたびに買い換えるのは経済的に負担が大きいです。特に円安の折、輸入品であるスマートフォンは高価になりがちです。現在のiPhoneがまだ使えるなら、もう少し待ってみるのも一つの手です。
とはいうものの、新製品のiPhone 16は最新の技術とデザインを兼ね備えています。新しいガジェットを手に入れる喜びを感じるために買い換えるのは、わたしはアリだと思います。新製品は、実際に自分の手で試してしてみなきゃ、わからないのです。
新製品を手に入れて、友達と一緒に楽しんだり、いつもオンラインで見ているYouTuber、ブロガーとともにワクワクするのもいいですよね。
またiPhone 16はリセールバリューが高いです。確かに経済的に負担が大きいのですが、綺麗に使って来年売れば、買い替えない場合と比較してかかる費用はほぼ同じかもしれません。
上記以外の理由
現在使っている端末に不具合があるわけでもないし、iPhone 16シリーズに魅力をそれほど感じているわけでもないが、アップグレードする理由をお持ちの方もいるでしょう。
例えば次のような理由が考えられます。
理由:いま利用している携帯電話の会社を変えたいから。
いま使っているキャリアに不満があるひとは案外多いかと思います。
携帯電話会社を変えることは、新しいiPhoneを買う理由には直接はつながりません。SIMフリーのiPhoneを使えば、現在のiPhoneでも問題なく新しい会社に乗り換えられます。
それに、今の iPhone はたいていがSIMロックがかかっていないか、簡単に解除可能なものです。
とはいえ、新しいiPhone 16を手に入れると同時に、携帯電話会社も変えることで、より良いサービスやプランを利用できるかもしれません。
MNPすると大体22,000円お得になります。また格安SIMにすることで毎月のランニングコストを抑え、浮いた分をiPhone本体代金に充てるという、賢いお買い物もあると思います。一石二鳥を狙えます。
理由:いまのiPhone (スマートフォン)に飽きたから。
単に飽きたという理由で買い換えるのは、少しもったいない気がします。新しいケースやアクセサリー、壁紙で気分を変えてみるのも一つの方法です。
しかし、新しいデザインや機能を持つiPhone 16に買い換えることで、毎日のスマートフォンライフが新鮮で楽しいものになります。気分転換にも最適です。
現代の消費者は飽きっぽいのです。飽きたというのは、私は立派な理由だと思います。決しておかしなことでもないです。
理由:なんとなく、買い換えたいから。理由ははっきりしていない。
「なんとなく」という、はっきりしない理由もあります。
一般的に、人生において衝動買いは避けた方が良いでしょう。少し時間を置いて、本当に購入が必要かどうかを考えてみたほうがいいです。
しかし、直感的に新しいものが欲しいと感じることも、人間にとって大切なことではないでしょうか。直感を信じることも大事なことです。
iPhone 16の新機能やデザインを楽しむことで、日常がさらに充実するかもしれません。Appleの提供する製品ですから、そこはある程度信頼してもいいと思います。
理由:いまのiPhone (スマートフォン)は、ちょうど2年たって割賦支払いが終わるタイミングだから。
支払いが終わるタイミングで買い換えるのは一つの区切りですが、まだ使えるならそのまま端末を使い続けるのもいいです。新しいiPhoneの購入は慎重に考えていいです。
ただ、最初から2年で買いかえると決めているユーザさんは多いと思います。「2年使い込んだら次に行く」と計画を立てている方は、支払いが終わるタイミングで新しいiPhone 16に買い換えるのは、理想的なです。新しい機能とデザインを楽しむために、ぜひ検討してみてください。
こんな理由で、新しい iPhone 16 や iPhone 16 Proにアップグレードするのはだめだ
以上、アップグレードの理由を消極的なもの、積極的なもの、代表的なものを挙げてきました。他にもあるかもしれません。
ただ、次の理由で iPhone 16 の購入を検討するのは待ってください。
理由:いま使っているiPhone が Apple Intelligence に非対応だから。
Apple Intelligenceは、たしかにiPhone 16やiPhone 16 Proおよび iPhone 15 Proで使えます。これら3シリーズのユーザだけが、Apple Intelligenceのサービスを得られるのです。
ただぁ!
Apple Intelligenceが日本語に対応するのは「2025年」とされています。2025年のいつかは明示されていません。いつリリースされるかもわからないAIのリリースのために、いまハードウェアを買うのは愚かな行為です。
英語圏のユーザすら、Apple Intelligenceのリリースの遅さに苦言を呈しているというのに、なぜ日本語圏のユーザが、いまだ見たことも触ったこともないApple Intelligenceを気にしなければならないのか。iPhone 16にアップグレードする理由にはまったくなりません。
もちろん「iPhone 16の将来性」を重視するということはあります。iPhone 15にはApple Intelligenceは未来永劫やってきませんが、iPhone 16にはいつかやってきます。これは事実です。
しかし、日本語の対応時期は「2025年1月」かもしれませんし、「2025年12月」かもしれません。そのころには、来るべきiPhone 17 あたりが出ているかもしれませんよ(笑)。もし2025年12月に日本語対応するのだったら、「よりフレッシュなiPhone 17を買って、Apple Intelligenceを日本語で使うほうがいいわ」ということになりかねません。
Apple IntelligenceでiPhone 16の将来性を図るのは、価値を大きく見積もりすぎています。今すぐ手に入るわけではないApple Intelligenceの恩恵は、2024年9月段階の日本語圏の私たちにとって、いまだはっきりしておりません。
だから、Apple Intelligenceはいったん無視しておくべきです。まったく関係のないお話、あるいは軽いお話、単なるおまけとして聞いたうえで iPhone 16 を購入する/しないを考えるほうがいいです。
スマートフォンに搭載されるAIの開発はまだ始まったばかりです。まだまだ解決すべき課題も多く、提供される価値は生煮えのものもあります。AI時代の非常に初期のステージにいるので、これからどうなるか、だれにもわからないです。Appleが今後主導的な立場に立っていくとは思いますが、そのことは、私たち一般ユーザがiPhone 16にアップグレードすることとあまり関係がありません。
まとめ
以上、iPhone 16シリーズに買い換える理由について、ご紹介しました。
今回記事作成にあたって、できるだけ偏らない見方を提示したつもりです。アップグレードする理由は正当なものか、複数の視点を提示したつもりです。
とはいえ、iPhone 16/iPhone 16 Proには抗いがたい魅力が存在します。iPhone 16に買い換えるに買い換えてもよし。今使っているiPhone (スマートフォン)にとどまってもよし。
私も買うかどうか決めていませんが、しかし今すぐ試したいという気持ちでいっぱいなのです。
ぜひともベストな選択をなさってください。