Appleが2017年3月21日、新型のiPadを発表しました。
新しいiPadの名前は「iPad」。そのまんまです。ちょっと原点に帰った感じがあります。
このiPadは第5世代のiPadという位置付けです。これまであったiPad Airシリーズとはディスプレイサイズが同じ9.7インチですが、異なるラインアップとして捉えられています。
AppleのiPad 第5世代は価格が37,800円から。ずいぶんお安く買えるようになったなぁという印象がまずあります。
新型iPad | Wi-Fiタイプ | セルラータイプ |
---|---|---|
32GBモデル | 37,800円 | 52,800円 |
128GBモデル | 48,800円 | 63,800円 |
目次
iPad 第5世代の特徴について
iPad 第5世代は9.7インチディスプレイを搭載しています。
A9チップを採用しており、これはiPhone 6s と同等です。
メモリも2GB搭載していますから、こちらもiPhone 6s と同等。
またiPad Air 2に比べてバッテリー容量も増えています。
新型iPadはタブレットとして基本性能をしっかり備えているということができます。
新型iPadで気になる点
実は、新型iPadは「iPad Air 2の後継機種」と必ずしもいえないというのが私の考えです。
iPad Air 2がA8Xであったのに対して、新型iPad はA9です。このあたりのスペックアップは順当なところと言えるでしょう。
ただ筐体が若干厚みを増し、また重くなっています。iPad Airと同等です。このあたりがスペックダウンであると気になる人がいるかもしれません。
また、ディスプレイ周りもフルラミネーションディスプレイではないことに躊躇する人がいるかもしれませんね。
これらの点から、新型iPadは「廉価版」iPadと呼ぶのが適当なのだろうと思います。
熱心なiPadファンにとっては、少々肩透かしを食らった感があります。
新型iPadは一般層に人気を博すだろう
でもちょっと待ってください。私は決してがっかりしていないのです。
新型iPadはかなりの人気を得るのではないかと私は推測しています。
新型iPadの最大の魅力は価格です。37,800円でiPadが買える。私はこれが素晴らしいと思います。
「安けりゃええやん。」
そう思いませんか? 最新デバイスができるだけ安く買えるなら、私は嬉しいですよ。
Appleがわざわざ性能を落とした(といってもそこまで落ちてるとは思わないですが)iPadを出してきた背景に、タブレット市場全体の落ち込みがあります。
今私たちにとってなくてはならない存在がiPhoneをはじめとしたスマートフォンです。スマートフォンがコア(核)となって、そこに様々なデバイスやサービスが付随しています。
そのような状況下で、近年タブレットがなかなか存在感を出しづらくなってきました。
しかしタブレットは依然として人々の関心事であるとは言えると思います。
タブレットを購入する上で、私は価格がネックになってきているのではないかと思っています。
「生活必需品であるスマートフォンには投資できても、タブレットまではなかなか手が出せない・・・。」
そのように感じている方が多いのではないでしょうか。
そんな方にとって、新型iPadは魅力的な選択肢に映ることでしょう。
新型iPadに不満な人はiPad Proを買えばいい
これまでタブレットをガンガン活用してきたユーザさんがいます。
タブレットでウェブ閲覧やメール、メッセージ、ゲームを楽しむといった基本的な使い方を越えて、オンラインマガジンを購読したり、ピュアオーディオの再生機器として使ったり、DTMの機器の一部としているような方にとって、新型iPadはあんまり魅力的ではないかもしれません。
そのように新型iPadがあまり魅力的ではないと感じる方は、私はiPad Proに行くべきだと考えます。
新型iPadとiPad Proには大きな溝を作ったAppleの姿勢が、今回のiPadの発表で明らかになりました。Appleはこれまで以上に製品のカテゴリーをはっきり分けてきました。
普通の人はiPadでいい。文字通りProやハイエンド製品を好む人はiPad Proがいい。そういう棲み分けの方針が明確に打ち出されました。
これまでiPad Air 2をお使いだった方が次に選ぶiPadはiPad Pro で間違いないと私は思います。
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iPadでSwift Playgroundを遊びたい
iPad には様々な魅力があります。
中でも最新トピックとしてあげられるのが「Swift Playground」です。これはプログラミング言語Swiftを楽しく学ぶアプリなのですが、ついに日本語対応しました。
いま子どもたちの中で人気のある習い事の一つがプログラミングです。プログラミングでマインクラフトをやったりしている小学生が増えています。
プログラミングこそ、小さなうちから取り組むべきことですよね。文科省もプログラミング教育を推進しています。
私には小学生低学年の小さな子どもおりますので、「Swift Playground」でSwiftを学ばせたいです。
そんな時、新型iPadが有力な選択肢になります。だって安いんですもん。子ども用にはうってつけですよ。
将来、「子どもの頃、iPadでプログラミングの勉強始めました」といったプログラマーやソフトウェア開発者、コンピュータの研究者が出てくるんじゃないかな、と可能性の広がりを感じています。
終わりに
以上、iPad 第5世代についてお伝えしました。
新型iPadは、確かにiPad Air 2と比べると失われた機能もあります。けれど37,800円からと安価に購入できるメリットがあります。今のタブレット市場の勢いを考えると、低価格はとても重要なことです。
これまで以上に多くの人に親しまれる可能性を持ったタブレットデバイスが、新型iPadであると私は考えています。