台湾のASUSが Android タブレット「ZenPad」シリーズを発表しました。
ASUSは、2012年に大ヒットした7インチタブレット「Nexus 7」のメーカーです。日本でもなじみのある方が多いと思います。ASUSのタブレットは、これまで Nexus のほかにも MeMO Padなどがありましたが、その後継となるブランドが「ZenPad」です。
このZenPadシリーズは大きく分けて 7インチ、8インチ、10.1インチのモデルから成り立っています。さらに通常モデルやら廉価モデルやらLTEモデルやら、いろいろあります。Appleとは違ってASUSは多品種で市場に製品を投入する戦略なのでしょう。
さて、このZenPadシリーズで真っ先に抑えておきたいのが、8インチタブレットのZenPad S 8.0 です。このZenPad S 8.0はシリーズの中でスペックが際立っているのです。
ZenPad S 8.0には2種類ありますが、その上位機種「Z580CA」がすごいです。CPUはAtom Z3580(バーストクロック2.33GHzを搭載。メモリはなんと4GB! さらにアクティブペンというペン入力機能があり、1,024段階の筆圧感知に対応しています。
またMacBookやGoogleの「Chromebook Pixel」で採用されている USB Type-C端子が備えられています。このあたり、先進的なユーザに受け入れられそうです。
ZenPad S 8.0をiPad mini 3と比較してみた
さてここでZenPad S 8.0を、8インチクラスの代表的な存在であるAppleの iPad mini 3 (Wi-Fiモデル)と比較してみます。
ASUS ZenPad S 8.0 | iPad mini 3(Wi-Fi) | |
OS | Android Lollipop | iOS 8 |
ディスプレイ | 8インチ、IPS Panel、2,048 x 1,536ピクセル フルラミネーション、アクティブペンサポート | 7.9インチ、IPS Panel、2,048 x 1,536ピクセル |
CPU | Intel® Atom™ Z3580 Quad-Core, 64bit Intel® Atom™ Z3560 Quad-Core, 64bit | Apple A7 64ビット M7モーションコプロセッサ |
メモリ | 2GB/4GB | 1GB |
ストレージ | 16GB/32GB/64GB | 16GB/64GB/128GB |
ワイアレス | 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth V4.1 Miracastサポート | 802.11a/b/g/n Bluetooth 4.0 |
カメラ | 前面:5 MP 背面:8 MP | 前面:1.2 MP 背面:5 MP |
インターフェイス | USB Type-C、オーディオ、Micro SD カードリーダー, 128GB (SDXC) | Lightning、ステレオヘッドフォンジャック |
セキュリティ | 指紋認証センサー | |
センサー | G-Sensor/ E-compass / GPS / Light-Sensor / Hall Sensor | デジタルコンパス iBeaconマイクロロケーション 3軸ジャイロ 加速度センサー 環境光センサー |
バッテリー | 8時間 | 10時間 |
色 | ブラック、ホワイト | シルバー、ゴールド、スペースグレイ |
大きさ | 203.2 x 134.5 x 6.6 mm (LxWxH) | 200 x 134.7 x 7.5 mm (LxWxH) |
重量 | 298 g | 331g |
ZenPad S 8.0 スペック所感
スペック表を見る限り、ZenPad S 8.0はさまざまな機能をこの小さなデバイスに詰め込んできたなぁという気がします。
CPU・メモリまわりについては、ZenFone 2 (ZE551ML)と同等です。
メモリは4GBについてです。潤沢にメモリが積まれています。もはやタブレット・スマートフォンはそれぐらい積んでいてもおかしくない、ということなのでしょう。
「Nexus 7」とは異なり、ZenPad S 8.0はディスプレイに4:3の縦横比を採用しているため、電子書籍を読むのにうってつけだなあと感じます。この点はiPad mini 3といっしょですね。
またアクティブペンをサポートするということで、絵を描いたり、あるいは手書き系のアプリで有効活用できるのではないでしょうか。マイクロソフトのOneNoteで手書きがいけるといいんだけどなー!
ZenPad S 8.0の残念なところ
ZenPad S 8.0のスペック表を見て私が残念だなぁとおもうのは、通信機能がサポートされていないこと。これ、LTEに対応したら、すんげーいいと思うんだけど・・・。
モバイルシーンではルーターやスマホのテザリングに頼ることになりそうです。
いま格安SIMが流行っています。こういう安価に使える通信サービスは使わないと損です。
ZenPad S 8.0にSIMがさせたらどんなにか使い勝手が広がることかと思うのですが・・・・。。(Sのついていない、ZenPad 8.0にはLTEモデルがあります。)
ZenPad S 8.0の価格はいくらなのか
ZenPad S 8.0 の気になるお値段ですが、下位モデル (CPU Z3560/RAM 2GB/ROM 32GB)が199.99ドル、上位モデル (CPU Z3580/RAM 4GB/ROM 64GB)が299.99ドルです。
仮に日本で発売されると仮定すると、それぞれ24,800円、36,800円ぐらい、消費税込だと29,800円、39,800円ぐらいになるでしょうかね。
この ZenPad S 8.0 は、スペックてんこ盛りなので、タブレット用ゲームなどをプレイしたらさぞ快適だろうなどと想像しています。
ZenPad S 8.0には大変注目しています。
Nexus 7やMemopad7が古くなってきて、新しいタブレットを探しているユーザにうってつけのデバイスとなる予感がしますね。
早く日本でもなんらかの公式なアナウンスがほしいです。