2013年秋から冬にかけて、Appleの怒濤のリリースが続いています。
Appleの「忙しい秋」
9月20日の iPhone 5s/5c の発売、9月24日のiMacの刷新、10月23日の OS X Mavericksのリリース、同日MacBook Pro Retinaディスプレイモデルの刷新、11月1日 iPad Airの発売、そして12日iPad mini Retinaディスプレイモデルの発売です。
恐ろしいまでの怒濤のリリースです。
新型 Mac Pro の恐るべき性能
しかしまだAppleは攻勢の手を緩めません。新型 Mac Pro が12月中の発売を待ち受けています。
新型 Mac Pro は今年6月のWWDC 2013の基調講演において、「次世代Mac Pro」として発表されました。全く新しいデザインMac Proは従来の8分の1の大きさ、5kgと小型軽量ながら、最大12コアまでの最新のXeonプロセッサ、デュアルワークステーションGPU、Thunderbolt 2ポートを6台、またPCIeベースのフラッシュストレージ、超高速のECCメモリなどを搭載しています。
新型 Mac Proの性能を利用すれば、フル解像度の4Kビデオをシームレスに編集しながら、同時にバックグラウンドでエフェクトをレンダリングすることも可能だとのこと。ちょっと想像もつきません。
新型Mac Proのベンチマークは?
新型Mac Proの販売は来月ですが、Geekbench のベンチマークに登場しています。Mac Rumors の記事です。
6-Core Version of Apple’s New Mac Pro Appears in Benchmarks – Mac Rumors
この記事によると、6コアの3.5 GHz Xeon E5-1650 v2 チップでシングルコア 3268スコア、マルチコア 18309 スコアだとのことです。この数字に意味を持たせるためもう一枚の表を掲示します。
A Closer Look at Processor Options and Performance for Apple’s New Mac Pro – Mac Rumors より引用
こちらによると12コア、2.7GHz のMac Pro (Late 2013) は29475スコアを獲得するだろうと推測されており、過去のMac Pro と比べて最高のスコアをたたき出しています。
また興味深いのは、4コアの Mac Pro (Late 2013) は 6コアを積んだ2010年の Mac Pro とほぼ同程度であると推測されているということです。いかに最新の技術をもってつくられた Mac Pro とはいえど、エントリーレベルの MacProは、過去のコア数が多いMac Proには数字の上では負ける、あるいは同等であろうということがわかります。
ただしこれはCPUの性能のみに着目しているという点も見逃してはならないです。コンピュータの速度はCPUの速度だけによるものではないためです。このベンチマークはマルチコアでの比較ですから、シングルコアの比較表も見てみたいものです。
まぁ、推測で話をしていてもあまり意味はないかもしれません。まずは実際に出荷されて本当のベンチマークをみてみることが大事ですね!
新型 Mac Pro の価格
新型Mac Proは、いわゆる吊るしの状態(CTO前)で2種類あります。下のモデルが318,800円、上のモデルが418,800円です。
【下位モデルの価格】318,800円
3.7 GHz (Turbo Boost 時は最大 3.9GHz)4コアIntel Xeon E5
各VRAM 2GBのデュアルAMD FirePro D300 GPU
メモリ12GB
PCIeベースのフラッシュストレージ256GB
【上位モデルの価格】418,800円
3.5 GHz(Turbo Boost時は最大3.9GHz)6コアIntel Xeon E5
各VRAM 3GBのデュアルAMD FirePro D500 GPU
メモリ16GB
PCIeベースのフラッシュストレージ256GB
さらにCPU、グラフィックボード、メモリ、フラッシュストレージをアップグレード可能です。
新しいMac Pro は3年ぶりの大型アップデートです。これを待ち望んでいたプロユーザもかなりいらっしゃるのではないでしょうか? とりわけ映像関係のお仕事に携わっている方は、新しい Mac Pro がどのようなパフォーマンスを示すのか大いに関心がおありのことでしょう。
今回の Mac Pro は内部的には拡張性が削られているわけですが、それを補って余るほどの端子を兼ね備えていると思います。まさに次世代型 Mac といえましょう。私も使ってみたいです!