MacBook Air (11-inch, Mid 2011)を購入したのは2011年のこと。Apple銀座で購入しました。
購入してからすでに10年が経過しております。このMacBook Airは、バッテリーこそへたっているものの、「まだまだ使えるなぁ」という感じがあります。
私が購入したのはMacBook Air の上位モデル。メモリが4GBあって、ストレージが128GBです。現在の最新のmacOS ではサポート対象外となっております。入れられるものはHigh Siera止まりです。
そこで今回私はKubuntuをMacBook Air にインストールすることにしました。
Kubuntuは、KDEを利用したLinuxディストリビューションです。
目次
今回用いたMacBook Airの仕様
私のMacBook Air (11-inch, Mid 2011)の仕様は次のとおりです。
ディスプレイ 11.6インチ
ストレージ 128GB
プロセッサ デュアルコアIntel Core i5 1.6GHz
メモリ 4GB
グラフィックス Intel HD Graphics 3000
バッテリー 35Whリチウムポリマーバッテリー(しかし相当へたっています)
ストレージ128GBがあるのは好ましいですが、2021年の状況からするとメモリ4GBはきついです。
2021年のいま、MacであろうとWindowsであろうと、メモリは16GBは最低でも欲しいと思うのがユーザでしょう。
MacBook AirにKubuntuをインストールする方法
MacBook AirにKubuntuをインストールするのに必要なものは下記です。
- MacBook Air
- balenaEtcher
- Kubunsu (Kubuntu 21.04またはKubuntu 20.04.3 LTS) isoイメージ
- 4GB以上のUSBメモリ(あらかじめディスクユーティリティで初期化しておくと良いでしょう)
Amazonで一番売れているUSBメモリがこれです。
4GBメモリはすでに市場からなくなってしまいました。
<手順>
- balena社のEtcher for macOSをMacにインストールします。
- Etcherを起動します。あらかじめダウンロードしておいたKubunsu のisoを指定し、USBメモリを書き込み先に指定します。
- Flashボタンを押すとインストーラーがUSBメモリに作成されます
- 数分待つと書き込みが終了します。これでブータブルUSBの完成です。
- MacBook Air にUSBを挿入し、optionキーを押しながら電源を投入します。
- USBドライブからの起動を選択。
- あとは、Kubuntuのインストールを行います。
作業はあっさり終了しました。全工程にかかる時間は1時間程度でしょうか。
MacBook AirにKubuntuを試してみた
Kubuntu をインストールした MacBook Airにログインしてみました。
KDEデスクトップ環境は、KDE Plasmaです。
macOSに慣れ親しんでいるので、違和感がありますが、少しずつ慣れていこうと思います。
私のお気に入りは仮想デスクトップ。Macだと Leopard と Snow Leopard に Spaces(スペーシズ)という機能が載っていて、私はめちゃくちゃ気に入っていました。
残念ながら、現在は Mission Control として発展的な解消を遂げましたが、私はこの昔ながらのUNIXスタイルの仮想デスクトップが好きです。
タッチパッド(Mac風にいうとTrackPad)がカスタマイズできます。Macのように4本指を駆使するなどということはできませんが、タップしてクリック、タップしてドラッグなど基本的なところはMacと同じです。
ハードウェア性能の劣った古いMacBook AirでもそれなりにKubuntuは動く
Kubuntu をインストールした MacBook Airで、システムモニターをみてみました。
メモリ 4GBしかない貧弱マシンですが、そこまでメモリを食っている印象はありません。
Kubuntsuでは標準でFireFoxをインストールできます。
この古くなったマシンで様々なことをやろうとは思いません。ちょっとした身の回りのことをやろうと思ったとき、FireFoxブラウザとテキストエディタ、ターミナルがあればまぁいいでしょう。本格的なことをやりたければ、新しいMacを使うなどすればいいです。
可搬性にすぐれたMacBook Air 11の寿命を伸ばすのにKubuntuをインストールするのは良いことだと思います。
まとめ:古いMacBook AirにKubuntuをインストールする
以上、古いMacBook AirにKubuntuをインストールすることについてお伝えしました。
ハードとしてのMacには macOS がいいです。やはり macOS の洗練された美しさに比肩するOSはないと言って良いでしょう。
しかし、古くなったMacには最新の macOS は少々荷が重いです。古い macOS のバージョンのまま使い続けるのも色々不都合があります。
もしメモリ4GBぐらいのMacを眠らせておいているならば、Linux をインストールしてみてください。Kubuntuならキビキビと動きます。
macOS をインストールしたMacBook Airよりも、KubuntuをインストールしたMacBook Airの方がファンが回りにくいと感じます。
最新のmacOSの機能を引き出したければ、最新のMacを買うのが一番です。
しかし、古くなったMacであってもLinuxを入れたりして延命することができます。Macは末長く使えるので、買って損をしない良い商品だと思います。