ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D3300」を購入して1年9か月が経過しました。
D3300をじっくり使用してきた結果、私はたくさんのメリットがあると感じ、D3300にますます魅了されるようになりました。
本記事ではD3300の機能をレビューし、その魅力をお伝えします。
D3300はDXフォーマットを採用しています。フルサイズのFXフォーマットは異なり、APS-Cサイズのセンサーです。D3300には様々な特徴があります。画素数は2416万画素。これだけあれば、27インチディスプレイのiMac 5K Retinaディスプレイで画面いっぱいに等倍で表示させることができます。
さらに流行のローパスフィルターレスを採用。シャープなイメージが得られます。
またD3300には新画像処理エンジン「EXPEED 4」が採用されております。これはプロ向けのD4S・D750、APS-Cの上位機D5300と同じエンジンです。特に暗所での撮影に役立ちます。
これらはD3300の大事なアピールポイントであり、私も惹かれました。
目次
D3300は軽量であるのが素晴らしい
上で述べましたとおり、D3300には最新のテクノロジーがふんだんに搭載されております。
しかし私がD3300でもっとも大事だと思うのはその軽さです。D3300はボディのみで約410gです。これは注目に値します。
たとえばキヤノンのEOS Kiss X7 はAPS-C サイズの撮像素子を搭載するデジタル一眼レフとして世界最軽量ボディとうたわれております。Kiss X7の重量は約407gです。D3300はKiss X7とほぼ同等なのです。
D3300を実際にもって見ると「デジイチなのにこれほど軽いのか!」と驚くほど軽量であることがわかります。
(上の写真は別売りのバヨネット式レンズフードをレンズに装着している)
私はこれまでニコンのカメラはD60, D90, D7000と使用してきました。
Nikon D60 + Sigma 30mm F1.4 EX DC HSM ゲット
Nikon D90とNIKKOR 35mm f/1.8Gをゲット
デジタル一眼レフカメラを買いたいんだけど、どれがいいの? (8) D7000をゲット
これらニコンのデジタル一眼レフカメラを購入した経験を通して、結局のところ自分にとっては「さっと持ち出せるカメラが一番良い」という結論に至りました。
重いカメラ、重いレンズはカタログを見ているととても心惹かれるものがあります。じっさいプロのカメラマンがスタジオで使っているカメラは大きくて重いカメラです。
しかし、大きいカメラは実際には持ち出しにくいのです。明確な目的意識があればべつですが、通常は小型軽量なカメラがいいというのが本音であります。
これまで私が使ってきたD7000は、重さは約780g(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む)。めちゃ重たくて、心理的な負担にもなってきました。
「自分はプロフェッショナルのカメラマンでもハイアマチュアでもない。しかし、もっと気軽にデジイチの表現を日常的に楽しみたい!」
そう考えるにつけ、自分にとってはD3300の軽量であるところが最重要な評価項目であると判断しました。
そのような過去の失敗から、デジタル一眼レフの中でも小型軽量のD3300を私は購入しました。
撮影例:東京ディズニーシーにてD3300で撮影してみた
先日、小型軽量なD3300をもって、東京ディズニーシーに遊びに行ってみました。レンズはキットのAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIです。
東京ディズニーシーのシンボルは火山です。ゴンドラが気持ち良く通り過ぎていきます。
AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II は優れたレンズ。広角18mmでもシャープ。
望遠55mmでもシャープです。
AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIは小型・軽量。写りは素晴らしい。荷物の多い遊園地などではその性能は一層際立ちます。
東京ディズニーシーで日没の光景を撮影してみました。ディズニーシーから富士山を見ることができます。
綺麗な夕暮れ。「トランジットスチーマーライン」が東京ディズニーシーの海を駆けていきます。
D3300は24Mピクセルです。これは現在のデジタル一眼レフカメラ、デジタル一眼カメラを見渡すと高画素に分類されます。せっかくの高画素ですから、いっそのことガンガントリミングしてみてはどうでしょうか。FacebookやSNSに投稿するならまったく十分なほどです。
先ほどの写真をトリミングすると下記のような結果を得られました。また違った表情になりますよね。
D3300はExpeed 4 を搭載。優れた画像処理エンジンのおかげで、夜景撮影がとても簡単です。下記はISO 3200ですが、非常に美しい描写をしてくれます。
私の試した範囲では、ISO 3200は全く問題なく使えます。ぜひともISOをオートにして、ガンガンISOが上がる設定にしましょう。
D3300は暗所での撮影もバッチリ。
下記はISO 6400で撮影しました。等倍で見るには厳しいですが、雰囲気を伝えるには全く問題ありません。
D3300はディズニーのような遊園地に持って行くのにとても都合がいいカメラです。
写真家ビル・カニンガムのように颯爽とカメラを持ち歩く
映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』をご存知でしょうか? 2013年に公開されたこの映画は、ニューヨークのファッションフォトのプロであるビル・カニンガムさんのドキュメンタリー映画です。
この映画については、当サイトでも述べました。下記リンクをご参照ください。
写真家のドキュメンタリー映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』はスナップシューター必見
ビル・カニンガムさんは自転車に乗って颯爽とニューヨークの町に繰り出し、被写体を探しています。80歳を超えてなおいまでも写真を撮り、その写真はニューヨークタイムズに掲載されています。Bill Cunningham Video Channel にて更新されています。
私は毎週このサイトを見ています。ご覧になったらわかりますが、めちゃくちゃインスパイアされますよ!
このバイタリティあふれる老写真家の胸元にあるのがニコンの軽量でコンパクトな一眼レフカメラなのです。ビルは現在はD3100をお使いです。D3300の2世代前の機種です。
ニコンの軽量なカメラをつねに胸元やかばんに忍ばせて、毎日ファインダーを覗く。素敵な被写体を見つけ、かっこいい写真を撮りたい。
優れた写真を撮るのに必要なことは、高価なカメラを所有することではありません。適切なときに、適切な場所にいて撮影できるようになっておくことが最も重要です。
その意味で、軽量なカメラということはとても大きな価値があります。
D3300 18-55 VR II レンズキットがオススメ
D3300には3種類のパッケージがあります。
- ボディのみ
- 18-55 VR II レンズキット
- ダブルズームキット
私は2番目の18-55 VR II レンズキットを選びました。なぜならキットのレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II (ニコンイメージングのサイト)」が優れているためです。
AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIの優れたポイント
ズームレンズ18-55mmはカメラメーカー各社から標準ズームレンズとして発売されております。ニコンは2014年2月、「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II」として刷新しました。
このキットレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II」は優秀です。
- ズーム時における卓越したシャープネス
- 静穏なオートフォーカス
- 沈胴式のデザイン
- 軽量
- コンパクト
- キットレンズとしては値打ちがある
上記のような評判を獲得しています。
一般的なデジタル一眼レフカメラユーザ、とりわけデジイチをはじめて触れて間もないユーザはキットレンズを使いっぱなしということが多いので、キットレンズの性能はきわめて重要です。
「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II」の重量はわずか195g。いっぽう先代のAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRの質量は約265gでしたから、大きく軽量化が計られました。またコンパクトにもなっています。このようなところにニコンのこだわりを感じます。
このAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIは、例えばヨドバシカメラなどでは実質33,000円程度で販売されております。
しかし、レンズキットとして購入すればボディ+6,000円程度のわずかな出費でこのレンズを購入できます。この高性能な標準ズームを安価に入手できる機会を見逃せませんね!
結論:D3300は小型軽量で素晴らしい画質の写真が撮れる
以上、D3300についてレビューをお伝えしてきました。
D3300は2400万画素のAPS-Cフォーマットを採用し、画像処理エンジンは最新のEXPEED 4。ローパスフィルターレスです。重量はボディのみで約410gと、軽量です。
私自身が東京ディズニーシーでD3300で撮影した写真をみれば誰でも簡単に素晴らしい写真が撮れることがわかります。
またニューヨークのプロの写真家がニコンの小型軽量一眼レフカメラを愛用していることをお伝えしました。
これまで私はスマートフォンやコンパクトデジタルカメラを持ち歩いておりました。デジタル一眼レフカメラは休日に外出して、「撮るぞ!」と構えたときのみ。
しかし、D3300とAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIを入手してからは違います。D3300はカバンに忍ばせたり、首からかけ、毎日のようにデジイチで撮影を楽しんでいます。
ニコンの最新のテクノロジーがふんだんに搭載された小型・軽量なD3300は、わたしたち普通のアマチュアカメラマンにとって十分な性能を持ったデジタル一眼レフカメラです。ニコンのベストバイであると私は考えています。
撮りたいときに手にしているカメラが最も優れたカメラというのが明白な事実であり、教訓です。
デジタル一眼レフを買うならば、小型軽量で素晴らしい画質の写真が撮れるD3300をオススメします。
文中でも述べましたが、D3300 を買うならば18-55 VR IIレンズキットがコスパ高いです。