ソニーのヘッドホン「MDR-1RMK2」を購入したのでレビューします。
ソニーのヘッドホンのラインナップのなかでも、MDR-1シリーズは音質、装着性、デザインにこだわっています。昨年暮れ、MDR-1RMK2がリフレッシュされてリリースされました。
私が考えるこのヘッドフォン「MDR-1RMK2」の特徴は3つあります。
- MDR-1RMK2は装着感がいい。聞いていて疲れない
- MDR-1RMK2は音がいい。
- MDR-1RMK2はスマートフォンユーザに向いている!iPhoneでもAndoridでも!
今回私がヘッドホンを購入するにあたり、重視した点がまさに上記3点であります。
2万円ぐらいの買い物なので、一応リサーチをしました。秋葉のヨドバシカメラや有楽町のビックカメラのヘッドホンコーナーにいってたくさんのヘッドホンを試したことにより、だんだん自分がヘッドホンに求めることがだんだん明確になってきたのです。
といってもたくさんありすぎてその程度のクラスの製品すべてを試すまではいたらなかったのも事実ですけどねw
最終的に私のニーズ「装着感がよくて、音が良い密閉型で、スマホに対応しているヘッドホン」はMDR-1RMK2であると結論付けたので、購入しました。MDR-1RMK2はソニーのマーケティング部門がユーザのニーズをきっちり吸いあげたプロダクトであると感じました。
私がいまヘッドホンに求めるもの
ポイント1 装着性
私がヘッドホンに求めるもの。まず第一に装着性に着目して探しました。ヘッドホンには快適な装着性を求めます。私はここがもっとも大事だと思ったんです。
いくら高音質なヘッドホンも、やたら重かったり頭の形に合わなかったりしたらけっきょく使うのを停止してしまうのではないか。過去の自分のヘッドホンの使用歴を振り返ってそう考えました。
その点ソニーのヘッドホンは本機MDR-1RMK2にせよ、MDR-Z1000にせよ、MDR-MA900にせよ、どれもかけごこちがいい! 今回いろいろ他社メーカーを試してわかりましたが、ソニーはやはり日本の会社なので日本人の頭に向けて作られているのかと思いました。
イヤーパッドが心地いい柔らかさです
他社ではボーズのQuietComfort 15なども装着性はすばらしいです。
ポイント2 よい音!
第二に音がいいヘッドホンを求めました。あたりまえですけどw あれこれビックやヨドバシで視聴させていただき、私はMDR-1RMK2で十分満足できると思いました。
ただ、高音質を求めすぎる必要はないだろうと思っています。
いぜん読んだヘッドホンオーディオの本に次のようなことが書かれていたのを思い出しました。
ただ今回私はゼンハイザーHD600、あるいはその後継機種のようなインピーダンス高めのヘッドホンは、私にはオーバークオリティだなと感じました。
「ゼンハイザーHD600」級のヘッドホンはきっとすばらしい音なのだろうと思いますが、私はしょせんパソコンや iPhone/Android、iPad で音楽が聴ければそれでよしなんです。ヘッドホンアンプを設置する場所を捻出することができないためです。
そう考えて、低いインピーダンスでなおかつ音がいいヘッドホンを探し、MDR-1RMK2に行き当たりました。(MDR-1RMK2のインピーダンスは24 ohm です。)MDR-1RMK2は十分いい音を鳴らしてくれると感じました。
ポイント3 スマホ対応
最後にMDR-1RMK2はスマホ対応しています。MDR-1RMK2には
- 接続コード(1.2m)
- スマートフォン対応マイク/リモコン付きオーディオコード(1.2m)
- 接続コード(3.0m)
- キャリングポーチ
の以上4点が付属します。このうちマイク/リモコン付きオーディオコードを私は使用しています。いずれもステレオミニプラグです。
このリモコンには、マルチファンクションボタンと呼ばれるボタンとマイクが内蔵されています。iPhone・Andoridスマートフォンにおいてハンズフリー通話が可能となっています。
またこのボタンを利用して音楽再生・一時停止することができます。個人的に、私はこのボタンがないヘッドホン、イヤホンを用いてiPhoneで音楽を聴くことはあり得ないです。Appleのヘッドホンがそうなっているので、他社にも同等の機能をどうしても求めてしまいます。
ただし本機では音声調整をすることができません。これは残念な点です。(Xperiaではできるみたい・・・。試しておりません。)
iPhone 5sにMDR-1RMK2をつなげる
私はiPhone 5s にはApple純正の革製カバー「iPhone 5s Case – ブラック」を使用しています。このカバーをしたままでもヘッドホンMDR-1RMK2のプラグをiPhone 5sにさすことができることを確認しました。
Nexus 5にMDR-1RMK2をつなげる
私は Android スマートフォンの Nexus 5 において、音楽再生アプリ「Poweramp – Google Play の Android アプリ」で音楽を聴いています。こちらも問題なくMDR-1RMK2が使用できます。
なおスマートキー – Google Play の Android アプリ を用いると、再生/一時停止だけでなく、前/次のトラックを操作できることを確認しました。
Mac にMDR-1RMK2をつなげる
なおこのボタンは Mac においても利用することができます。「再生」「一時停止」「前/次のトラック」を操作させることができます。これは iPhone の付属のイヤホンでもできますから、おなじことですねw
以上私がヘッドホンに求めた3つのポイント「装着性」「音の良さ」「スマホ対応」を列挙しました。これらを考慮し、最終的にMDR-1RMK2の購入に至ったという次第なのです。
さらにMDR-1RMK2は黒とシルバーと赤の色のデザインがよいとおもったのも理由の一つですよ〜!
ヘッドホンMDR-1RMK2で手持ちライブラリを視聴してみた!
さてMDR-1RMK2を用いて、iTunes のライブラリを聞いてみました。今回13のアルバムをセレクトしました。
Perfume「ポリリズム」
Perfumeの2007年のマキシシングルです。Perfumeがブレイクした曲が「ポリリズム」。このCDには「ポリリズム」のインストが収録されています。このMDR-1RMK2で抜けのよいバスドラとこぎみよいベースを楽しむことができます。
ビートルズ「I’ve Just Seen A Face」
2009年リマスターのビートルズの「ヘルプ!」からI’ve Just Seen A FacをMDR-1RMK2で聞いてみました。。私は「ヘルプ!」のなかではこの曲が一番好きです。ポールの歌声が気持ちよく再生されました。I’ve Just Seen A Faceはギターのイントロがきれいなんですよ。
ビヨーク「Hyper-Ballad」
ビヨークの2ndアルバムから「Hyper-Ballad」をチョイスしMDR-1RMK2で聞いてみました。。たぶん、ビヨークのベストです。この曲は昔のiPodの広告でも「Hyper-Ballad」という曲が表示されていましたよね。2002年頃かなぁ。
「Hyper-Ballad」はスネアが印象的な曲なのですが、MDR-1RMK2がきれいに再生してくれます。”safe up here with you”の繰り返しのところがきもちよい!
TLC「Creep」
TLCのアルバム「CrazySexyCool」をMDR-1RMK2で聞いてみました。こちらは1994年の作品。大ヒットしました。そのなかでも「Waterfall」と「Creep」は多くの人の心に残っているでしょう。「Creep」は冒頭トランペットが流れます。これがかっこいい! MDR-1RMK2はドラムとともにボーカルを鮮やかに再生してくれます。MDR-1RMK2の真骨頂はこういうRBかもしれません。
渡辺岳夫「機動戦士ガンダム総音楽集」
テレビ版ガンダムのオリジナルサントラです。このなかから「颯爽たるシャア」をMDR-1RMK2で聞いてみました。戦闘シーンのあの曲ですね。トロンボーンとストリングスの刻みが素晴らしい。途中はいるディスコ調のパーカッションが時代を感じさせます。
カイリー・ミノーグ「Turn It Into Love」
カイリー・ミノーグのベスト盤から「Turn It Into Love」を選曲しをMDR-1RMK2で聞いてみました。この曲は日本だとウィンクの「愛が止まらない ~Turn It Into Love~」の元ネタとして有名ですよね ^_^; カイリーの高い歌声を聞きやすく再生してくれます。
マイケル・ジャクソン「Thriller」
MJの「Thriller」をMDR-1RMK2で聞いてみました。ベースが心地いい!なおこちらは、ハイレゾ音源が配信されています。
Thriller/Michael Jackson|音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ「エアロプレイン」
レッチリの「ワン・ホット・ミニット」から「エアロプレイン」をMDR-1RMK2で聞いてみました。ファンキーなベースがここちいい。2分50秒からの展開が好きです。レッチリの名曲です。
マイルス・デイビス「いつか王子様が」
マイルス・デイビス「いつか王子様が」をMDR-1RMK2で聞いてみました。私はマイルスのどちらかというとビッチェズビューあたりより後期のほうを普段はよく聞きますが、ひさしぶりにこの時代のアルバムを聴いてみました。いいですね。新たな発見がありました。新しいヘッドホンを買って昔の音源を再聴するとなにかしら発見がありますw
ア・トライブ・コールド・クエスト「アウォード・ツアー」
トライブ・コールド・クエスト「アウォード・ツアー」をMDR-1RMK2で聞いてみました。エンジニアのHerb Powersがいってたのですが、ATCQの音楽はクルマがひっくり返るようなぐらい低音を聞かせてマスタリングしてほしいとメンバーにいわれていたそうです。その観点からすると、MDR-1RMK2は低音が少々足りないですね。MDR-1RMK2はドンシャリではなく、フラット気味だといわれております。私もその意見に賛成です。
フェイスト「1234」
フェイスト「1234」をMDR-1RMK2で聞いてみました。これはiPod nano 第3世代のテレビコマーシャルの曲に使われたので、多くの方がご存知のことと思います。MDR-1RMK2では、フェイストの声が表現力豊かに聴こえてきます。
ファンカデリック「ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ」
ファンカデリック「ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ」をMDR-1RMK2で聞いてみました。P-Funkで私が最も好きな曲がこれ。映画Young Soul Rebelsで効果的に使われていました。
越路吹雪「コーチャンのお座敷うた」
越路吹雪「コーチャンのお座敷うた」をMDR-1RMK2で聞いてみました。越路さんのボーカルがいい感じですね。アコーディオンがきれいに聞こえてきます。東雲節をきいて自由廃業ということばを知りました。
使用してみてわかったこと!
MDR-1RMK2をしばし聞いてわかったことがあります。MDR-1RMK2の商品性格はとてもバランスがとれていること。いっぽう、密閉型ですが、案外音が漏れると私は感じました。公共の場所でMDR-1RMK2を使う場合、音量に気を使った方がいいです。
まとめ:ソニーのヘッドホンMDR-1RMK2はこんなひとに向いている
ソニーのヘッドホンMDR-1RMK2をしばらく使って得た結論です。
MDR-1RMK2はこんなひとに向いている
・ヘッドホンに装着感を求める人
・そこそこ良い音を求める人
・iPhoneでもAndoridスマートフォン対応を求める人。
MDR-1RMK2はこんなひとに向いていない
いっぽうソニーのヘッドホンMDR-1RMK2はこんなひとに向いていないでしょう。
・シビアに音質にこだわる人(値段なり)
・音漏れを気にする人(案外音が漏れます)
ヘッドホンMDR-1RMK2をようやく入手できてとてもうれしいです。iPhone/Android、iPad、Macで音楽を聴くことができます。めちゃくちゃよい音質のヘッドホンとはいえないかもしれませんが、そのかわりバランスのよさがあります。
ピュアオーディオ志向というよりも、デジタルデバイス志向な人が音楽を楽しむのにぴったりのヘッドホンがMDR-1RMK2だと私は考えています。