2024年9月、最新のiPhone 16シリーズが登場し、大きな話題となっています。多くのユーザがこの新しいiPhone 16に関心を寄せており、実際に購入して楽しんでいる方も多くいます。
一方で、旧機種に目を向けると、最新のiOS 18は旧機種のiPhoneをサポートしております。具体的には iPhone XS/XR、iPhone SE (2nd)以降のモデルであれば、iOS 18をインストールして楽しむことができます。
本記事では、2024年におけるiPhone 12 Proの価値について考えます。というのも、IIJmioではiPhone 12 Proの「Apple 整備済み品」が販売されているからです。
iPhone 12 Proは2020年に発売されているモデルであり、Apple自身は2024年8月に「Apple 整備済み品」の販売終了しております。
その「Apple 整備済み品」がIIJmioや楽天のイオシスで販売されているのです。256 GBモデルが89,800円から92,800円で販売されています(IIJmioは乗り換え価格)。
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発売から4年経った iPhone 12 Proは、2024年においても購入する価値があるのでしょうか。
今回私はiPhone 12 Proの修理上がり品をフリマで購入することに成功しました。ストレージは 256GBで、色はシルバーです。
こちらは2024年8月に製造された、生まれたての修理上がり品です。これは「Apple 整備済み品」とほぼ同等と言って差し支えないと思います。
本記事では、2024年において iPhone 12 Proは購入する価値があるかについて、自分の体験を交えて、詳しく検討します。
iOS 18を iPhone 12 Proを実際にインストールして試してみた自分なりの感想や評価をお伝えいたします。
iPhone 12 Pro、今でも意外にイケるんですよ〜。
目次
2024年のiPhone 12 Proについて
iPhone 12 Proは、2020年12月に発売されたiPhoneのハイエンドのモデルです。
本記事執筆時点において、販売開始より既に4年が経過しています。Apple自身は2021年9月に発売を公式に終了しており、また一部キャリアにおいてその後も在庫の販売が行われました。
また、Appleによる整備品としては、Appleのオンラインストアで2024年8月まで販売されました。
iPhone 12 ProはiPhone 16Proと似たようなデザインをしています。iPhone 12 Proは美しいデザインとディスプレイを持っており2024年の今でも依然として高品質な製品である事は間違いありません。
iPhone 12 Proはステンレススチールフレームを搭載しており、ガラスのバックパネルは非常に美しくて手に持ったときの高級感がすごくあります。
このiPhone 12 Proの価値を考える場合、後継機であるiPhone 16 Proを比較対象として取り上げます。
結論から先に申し上げると、iPhone 12 ProはiPhone 16 Proに勝る点はほとんどありません。多くの点で技術的な見劣りする部分があると言って差し支えないでしょう。
この比較によって、iPhone 12 Proの価値を再認識することができます。以下、詳しくお伝えします。
iPhone 12 ProをiPhone 16 Proと比較する
ディスプレイ(ProMotionテクノロジー)
後継機であるiPhone 16 Proと比較すると、さまざまな点でPhone 12 Proは見劣りします。
最大のポイントは、ProMotionテクノロジーです。
iPhone 13 Pro以降のProモデルでは、120ヘルツのリフレッシュレートに対応しております。このProMotionテクノロジーのおかげで、ユーザはiPhoneを滑らかな操作で楽しむことができたり、あるいはスムーズなゲームプレイを楽しむことができます。
このProMotionテクノロジーは、Pro機種としての性能を特徴づける重要なテクノロジーの1つになっているということができます。
ProMotionテクノロジーこそが、iPhone ProモデルをProたらしめていると言っても過言ではありません。
したがって、搭載されていない iPhone 12 Pro はやや寂しい気がします。
ただ60ヘルツではありますが、iPhone を普通に快適に使えているのも事実。慣れの問題ともいうことができます。
またディスプレイ性能に関していうと、iPhone 12 Proは16 Proと比較して、色域が狭くコントラストがやや低いと言えます。日中太陽光の下ではやや見にくいといった事象が発生します。
バッテリー
バッテリーについて目を向けますと、iPhone 12 Proは1日持たない感じです。
すでにお伝えしました通り、私が使ってるiPhone 12 Proは2024年8月に製造されたばかりのモデルであり、バッテリー性能は100%のものです。2020年製造の4年間使い古したバッテリーを搭載されたモデルではないのです。
それでも「1日使えない感じだな」というのが私の印象です。1日中使っていると心許無く、安心して使用できるとは言いがたいところがあります。どうしても途中で充電したくなります。
iPhoneの歴代のモデルを比べてみると、バッテリー性能が著しく向上しているのはiPhone 13モデルシリーズ以降のモデルにおいてです。
iPhone 13 Proシリーズ以降のSoC (Apple A15以降)においては、バッテリーの省電力機能が大きく向上しています。
このことを考えると、iPhone 12 Proのバッテリーは最新モデルに一歩歩及ばないというのが率直な印象です。1日を通して充電できない環境にいる場合は、モバイルバッテリーを持ち歩く必要があるとだろうと思います。
したがって、2024年においてiPhone 12 Proはタフなバッテリー性能を有していると評することはできません。
SoCについて
SoCのパフォーマンスについて目を向けましょう。
すでに述べました通り、iPhone 16 Proでは最新のA18 Pro Bionicを搭載しています。処理速度と効率性に優れています。
また、これは将来の機能でありますけども、Apple Intellignenceに対応すると言われています。
このiPhone 16に搭載されている最新のチップと比較した場合、iPhone 12 ProのA14 Bionic チップはどうでしょうか?
私が実際に試したところ依然として強力だという印象があります。
iPhone 12 Proは、日常の使用については十分な性能を発揮していると思います。iPhoneでSafariでウェブを閲覧したり、SNSを閲覧するのあれば全く問題がありません。
Antutuベンチマークでは、iPhone 12 Proは100万点を超えています。このことは重要です。
モデル | Antutu V10 | スペック(SoC、メモリ+テスト機のストレージ) |
---|---|---|
iPhone XR, XS | 60万点前後 | (A12 3+128, A12 4+64) |
iPhone 11 | 73万点 | (A13 4+128) |
iPhone 11 Pro | 83万点 | (A13 4+256) |
iPhone 12 | 101万点 | (A14 4+128) |
iPhone 12 Pro | 102万点 | (A14 6+128) |
iPhone 13 | 119万点 | (A15 4+128) |
iPhone 13 Pro | 126万点 | (A15 6+256) |
これは2024年のミドルハイなAndroidスマートフォンに匹敵する性能であるということができると思います。
具体的には、Google Pixel 8 Pro(Tensor G3 12+128)が96万点、Google Pixel 9 Pro(16+128)が99万点です。
Android OS と iOS の単純な比較はやや慎重になるべきとは思いますが、それでも4年前のiPhone 12 Proが、ベンチマークアプリのスコアとしては 最新のAndroid ミドルハイ匹敵しているという点は注目していいです。
A14チップは2024年において依然として多くのアプリで優れたパフォーマンスを提供しています。
ただし、重たいゲームをプレイするのは向いておりません。例えば原神のようなゲームでは処理落ちします。
このような重めのゲームをするのであれば、iPhone 16 Proを選ぶべきです。ゲームはパフォーマンスがあればあるほど快適に動作します。
またスマートフォンというカテゴリーを外すならば、高性能なPCやiPad Pro (特にM1以降を搭載したもの、できればM4)を選ぶのがいいと思います。
カメラ性能について
カメラに目を向けると、iPhone 12 ProもiPhone 16 Proも、両方とも3つカメラを持っています。これは嬉しいことです。
この3眼カメラに憧れている消費者は多くいるんじゃないんでしょうか?
ただiPhone 16 Proの方がより改良されたカメラシステムを持っており、特に低照度環境でも撮影性能が上がっています。センサーサイズもレンズも大きくなっており、夜景モードでの撮影はさらにクリアで説明になっています。またビデオ撮影機能もiPhone 16 Proの方が向上しています。
iPhone 12 ProとiPhone 16 Proのカメラ性能を比較すると、4世代分の差は歴然としてあるというのが実感です。
しかしiPhone 12 Proでも普通に写真は撮れます。また、iPhone 12 Proは光学2倍レンズが積まれていることはメリットです。この光学2倍ズームは意外に使いやすいです。焦点距離にして約50ミリ付近であるこのレンズは、日常生活において使いやすいです。
iPhone 16 Proは光学5倍レンズを搭載しています。この5倍ズームは特に旅行やイベントでの撮影においては有効であるだろうと思います。
ただ、撮影の状況によっては、光学2倍の方がより被写体を捉えるのに向いているのではないかなと言うような気もします。特に日常生活においては、私たちの身の回りの被写体を撮影するとき光学2倍のメリットが享受しやすいかもしれません。
iPhone 16 Proはクロップズームで2倍レンズを実現しています。
この光学2倍レンズ搭載は、iPhone 12 Proのメリットの一つと言えましょう。
2024年におけるiPhone 12 Proのメリット
iPhone 12 ProとiPhone 16 Proと比較すると、ほとんどあらゆる点において、iPhone 16 Proの圧勝だということができます。
デジタルデバイスの世界では「新しければ新しいほど、また高ければ高いほど、性能がいい」という真理があります。
iPhone 12 Proは4年前の機種であるため、4世代分のビハインドはあるというのが実機を通して感じることです。
価格
では、iPhone 12 Proのメリットはなんでしょうか? それは価格です。
iPhone 16 Proは大変高額な商品となっています。128 GBモデルで159,800円、256 GBで174,800円します。これはかなり高額な買い物であるということができます。
しかし、IIJmioでは、iPhone 12 Proの Apple 整備品 256 GBモデルが89,800円で購入できます。(乗り換え価格)
Apple 整備品ですから1年間のメーカー保証付き、バッテリーは100%です。AppleCareにも入れます。
新品とApple整備品を比較するのはややフェアではないのですが、256GBモデルの比較では差額は8.5万円です。4世代分とはいえ、かなり大きな差になっています。この8.5万円を無視できる消費者はあまりいないでしょう。
メモリ
またメモリについても言及すべきでしょう。iPhone 12 Proはメモリを6GB搭載しています。これは見逃してはいけない事実です。
iPhoneの旧機種について考えるとき、メモリは重要な指標であると言えます。
iPhone の歴代の機種を比べた時、メモリでグルーピングすることができます。
メモリ | iPhone 機種名 |
---|---|
8GB | iPhone 16 Pro Max |
iPhone 16 Plus | |
iPhone 16 Pro | |
iPhone 16 | |
iPhone 15 Pro | |
iPhone 15 Pro Max | |
6GB | iPhone 15 Plus |
iPhone 15 | |
iPhone 14 Plus | |
iPhone 14 Pro | |
iPhone 14 Pro Max | |
iPhone 14 | |
iPhone 13 Pro | |
iPhone 13 Pro Max | |
iPhone 12 Pro Max | |
iPhone 12 Pro | |
4GB | iPhone SE(第3世代) |
iPhone 13 | |
iPhone 13 mini | |
iPhone 12 mini | |
iPhone 12 | |
iPhone 11 Pro | |
iPhone 11 | |
iPhone 11 Pro Max | |
iPhone XS Max | |
iPhone XS | |
3GB | iPhone SE(第2世代) |
iPhone XR | |
iPhone X | |
iPhone 8 Plus |
メモリ 8GB機種については、Apple Intelligenceに対応しています。15 Pro、15 Pro Maxまで対応しています。
メモリ 6GB機種については、残念ながらApple Intelligenceに非対応。ただし通常用途においては快適に利用できます。
メモリ 4GB機種については、旧機種の iPhone を選ぶ際に、積極的にお勧めしづらくなったというのが私の印象です。iPhone 12、13などはまだまだ快適に動作しますが、メモリ周りは少々寂しさを感じます。
メモリ 3GB機種については、iOS 18に非対応のものも目立ち、新規で購入するのは控えた方がいいと思います。
まとめ:iPhone 12 Proのメリット
まとめると 2024年におけるiPhone 12 Proのメリットは次のようなものです。
- iPhone Pro機種としてはお安い価格
- カメラが3つ付いており、光学2倍の望遠レンズ搭載
- 通常使用においては高速なSoC
- メモリが6GBと潤沢
結論:iPhone 12 Proを買っていい人は?
結論です。2024年において、iPhone 12 ProiPhone 12 Proの美しいデザインは4年経った今でも通用するものです。
普通の使用であれば全く問題なく動作します。WebブラウザやSNS等、なんら問題なく動作します。最新のミドルハイな Android と同等にサクサク動きます。
カメラは3つついており、特に光学2倍のレンズは魅力的です。
しかし、最新モデルである iPhone 16 Pro と比較した場合、多くの箇所で技術的な見劣りする部分があります。SoC、バッテリー持続時間、AI対応などなど、最新機種には多くの魅力がありますが、iPhone 12 Proにはありません。
iPhone 12 Proを2024年において購入する意味があるでしょうか? これを正当化できるのは価格だけだと思います。2024年において、iPhone 12 Proをお安く購入できるという場合であれば、私は購入していいと思います。
▼iPhone、ストレージ:256GBモデルの価格の比較
価格(税込) | コメント | |
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iPhone 16 Pro 256GBモデル | 174,800円 | Apple 公式サイトの価格 |
iPhone 16 256GBモデル | 139,800円 | Apple 公式サイトの価格 |
iPhone 12 Pro 256GBモデル | 89,800円 | Apple整備品 IIJmio MNP価格 |
「iPhone の Pro モデルが欲しい。しかし現行機種は高額だし、iPhone 16も高い。とはいえAndroidは嫌だ。メーカー保証付き、バッテリー100%の無傷のPro端末が欲しい」
そういう方は、IIJmioや楽天市場(イオシス)のiPhone 12 Pro 整備品をお勧めいたします。iPhone 12 Proはまだまだ Apple のサポートが継続します。
▶︎▶︎ IIJmioで iPhone 12 Pro (Apple 整備品) を見てみる
楽天市場(イオシス)では、海外版のiPhone 12 Pro 整備品がほぼ同価格で販売されております。こちらもご参考になさってください。こちらは端末のみで、乗り換え不要です。
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