Appleの新しい携帯電話iPhone 6の予約が昨日2014年9月12日より始まりました。
日本では携帯電話大手キャリア三社が予約を昨日午後4時より受け付けております。
東京有楽町のビックカメラにできた予約待ちの列は、ソフトバンクの窓口に約100人並んだそうです。朝日新聞が報じました。(2014年9月13日朝刊6ページ)
この記事によれば、ソフトバンクに続き、auが70人並び、ドコモが30人にとどまったそうです。
それぞれの列の先頭の三人は30代から40代の男性で、3人ともiPhone 6 Plusを選ぶそうです。
私の見方
この記事は東京の都心の家電量販店の一例を取り上げており、ここから全体の傾向を導けるかどうかは疑問です。
しかし、iPhoneを日本で真っ先に販売開始したソフトバンクは強いといえそうです。やはり孫正義社長の先見の明は凄いものがあったといえます。
ソフトバンクは今回下取り機種に応じて月々の料金を割り引き、機種変更を魅力的なものにしています。
私個人の経験では、i.softbank.jpのメールアドレスの存在も大きいと感じています。スマートフォン全盛のこの時代はいえ、いまだにパソコンメールからの受信を拒否している携帯電話ユーザが多くいます。このことはMNP阻止の要因として働きます。
私は「メールはiCloudでいいじゃん。Gmailでいいじゃん」と思い、実際にそういう運用をしています。あるいはLINEなどのキャリアに依存しない連絡方法も発達してきています。
しかし、一定の層にとってはいまだに携帯電話会社のキャリアメールが重要なのだと実感しています。この傾向は緩やかな減少を示しているものと考えますが、無視できないです。
一方、auはMNPの乗換え客に対して一万円相当のポイントを渡すキャンペーンを行うなど、ソフトバンクのiPhone既存顧客に積極的な攻勢をかけています。
ソフトバンクでiPhone 5を契約しているユーザはそろそろ二年目の契約をも迎えます。このユーザを是が非でも取り込みたいauは、たとえばクーポン券を配るなどの施策をおこなっています。この事については、当サイトでも実体験を記載しました。
auからiPhone 6/6 Plusが20000円割引になるクーポンが届いた
さて、有楽町ビックカメラで、たったの30人しか並ばなかったドコモですが、これも理由があるといえます。iPhoneを最後まで扱うのを拒んだ、国内最後発の通信キャリアであるドコモはiPhoneユーザが少ないことが挙げられます。
さらに重要なことは、ドコモはいまだに料金プランを出していない点です。
NTTドコモの広報は「まだ検討中」としており、料金プランを明らかにしないまま予約を受け付けています。
予約は契約ではないとはいえ、一体費用がいくらかかるのかわからないまま予約を申し込むユーザはあまり多くないのではないか、というのが私の見方です。
先の朝日新聞の記事によれば、ドコモ広報は「キャッシュバックによるシェアの奪い合いではない競争をしたい」と話しているとのこと。ドコモはソフトバンク、auの出方を慎重にみて、料金プランをだしてくるものと考えます。